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urban life

浅田真央と安藤美姫

2008-02-18 06:56:20 | フィギュアスケート

◆◇◆4大陸選手権は浅田真央が3Aを決め初優勝安藤美姫は4回転は不燃焼ながら3位
◆2008年2月13日から3日間、韓国・高陽で行われた4大陸選手権は浅田真央が初優勝、安藤美姫が3位。14日には橋大輔が驚異的な歴代最高得点をはじき出し、ぶっちぎりの完全優勝だったし。これは現実なのか?と目を疑うほどすごい活躍だ。日本のフィギュアスケートは、男女共に世界一だ。いやはやすごい、すごいことだ!
 ..◆一昔前、伊藤みどりトリプルアクセルを飛び、日本国中の人気を集め世界を驚かせる前からフィギュアスケート・ファンだった私でも、こんな黄金時代が到来するとは予想だに出来なかった。日本民族には体系的なハンディがあって悔しいと、いろいろな場面で感じたものだったが、そんな心配はなくなった。
橋大輔、荒川静香・浅田真央・安藤美姫・中野友加里・・どこにもハンディなど感じない。世界各国の選手の中で一段と輝きを放っている。

◆このような背景の中、世界ランキングの十指に入る優秀な日本人選手が複数いて、それぞれ熱狂的なファンがいることもたのもしい。それ自体は良いことだが、選手そっちのけでファン同士の場外試合はいただけない!たまたま迷いこんだXちゃんねるや、こころ無いブログをつい読んでしまったとき、浅田真央安藤美姫のファン同士のなじりあいには腹立たしく、うんざりした。こんなサイトには二度と踏み込んではならないと、自分に強く言い聞かせた。人生の大半スケートの練習や競技に費やす選手達の、競技場では見ることの出来ない努力と忍耐を無視した、軽薄でバカげた言葉の横行には嫌悪を感じる。その言葉をお目当ての選手が聞いたら悲しむだろう、私達の苦労も知らないで!ってね。
                                                                                
 .. ◆華やかな栄光の陰の部分を思いやれぬファン同士のつまらない舌戦は、読まないことにするとしても、報道ブログでこの程度のレベルの低い文章に当ったりするともっと腹立たしい。私が感じる限り,多くは浅田真央の好成績を素直に賞賛出来ぬ人が多い。ふたりはお互いに祝福し合える、良きライバルなのに、ファンの意識が情けない・・。→

◆彼女はまだ身長が伸び続けている17歳女性になりかけている少女だ。私は彼女のセンセーショナルなデビューから、TVを通して彼女の活躍を垣間見てきた。彼女のスケートに対する情熱は、才能や技術も含めて並外れたものだろう。スケートが楽しくて楽しくて仕方ないという恐れを知らぬ女の子から、才能に恵まれた人が他にもいることを知った少女に成長したのだ。・・今回、彼女は記者のインタビューに応えて『いつも緊張するんです。テレビでは解らないけど、試合の時はいつも緊張して硬くなるんです』と語った。浅田真央安藤美姫は同じスケート・リンクで育ったお友達であり、ライバルだ。お互いに負けたくない相手であり、同胞でもある。身びいき根性で勝手に二人の間を裂くような、あるいは煽るような記事は二人に対して失礼だ。いいライバル同士は、お互いを強くするものだ。
  
◆この17歳の少女が、一生懸命大人の演技に挑戦している。安藤美姫はある時期、一変して大人っぽくなったが、浅田真央まだだ。浅田真央は、まだ、教えられた技術をその通りに演じるだけのスケーターであったとしても、”とびきり美しい”と私は感じる。(そうすることさえ才能が無ければ難しい・・)花ならまだ蕾、青くて固い、香りも色もまだ定まらぬ蕾なのか、あるいは、今にも花開こうとする膨らみきった蕾なのか解らぬが、蕾に妖艶な香りを求めても無理というものだ。花は、自然に花開くときが最も美しく、香り高いものだ。そのとき、浅田真央スケートがどんな変化を遂げるのかとても楽しみだ。体や表情やしぐさから表現される浅田真央の個性を楽しみに待ちたい。(今のままでも、天真爛漫な無邪気さや、清楚な気品が漂うたたずまいが好きだが・・)

◆このところの安藤美姫の発言はすばらしい。世界女王らしい言動と態度が身についてきたと感じる。(以前はそうではなかったが。)..彼女の変化は、モロゾフコーチの指導に由るところが大きいと見受ける。荒川静香・橋大輔の言動と態度も彼によって変わったように。モロゾフコーチの手腕は、スケート技術だけにあらず、選手のマインドにも影響を与えるらしい。持てる力を試合で発揮する為には、自分を信じることが重要な要素だ。彼の手に掛かった選手は、表情にも言動にも変化が現れ、かつ、自信を身につける。才能の無い選手は知らないが、才能のある選手ならモロゾフコーチが優勝に導いてくれるだろう・・などと思っている。                                                        

◆昨年行われたGPスケートアメリカで、高橋大輔が優勝した。ヒップホップをとり入れたショートプログラムを初披露し、観衆を仰天させ、スタンディングオベーションで沸いた。この時、記者のインタビュー『なぜヒップホップを取り入れたのか』に答え、モロゾフコーチはこう言った。『誰も氷の上でヒップホップをやったことがなかった。高橋の演技を歴史に残し、世界の人気選手にするためだ』と。

◆今回の四大陸選手権で高橋大輔歴代最高得点をたたき出したとき、モロゾフコーチはさも当然のように満足そうな笑顔を浮かべ橋大輔を祝福していた。優れたコーチと才能のある選手、絵に描いたような美しい光景だった。

◆このように、スポーツはすばらしいものだ。努力も知らぬミーハーなファンが、いがみあったり、軽薄な言葉で選手を汚してはならない。努力することを見習おう!


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