空港から水上タクシーに乗って、夜のヴェネチアに着きました。
黒く光るさざ波と水音、人々のざわめきと、雨上がりの石畳に家々のオレンジや黄色い灯りが反射して、街全体がたくさんの小さな宝石をちりばめたように、輝いていてました。
なんだかお祭りのような華やぎに、まるで夢の中にでもいるような不思議な幸福感を感じました。
エーゲ海の小さな島(イドラ島)の雨上がり・・・
降りそそぐ太陽の光が海の青に反射して、白い町並み全体が澄んだ水色の光の中に包まれていました。
あまりの美しさに、熱に浮かされたように狭い路地を歩き回り、夢中でシャッターを切っていました。
エーゲ海の光と空気と、そのときの幸福感をそのまま一枚の絵に写しとりたいと切実に思いました。