


























2017年9月3日(日)、ロングトレイルに対する自分の耐性を知りたくなり、古里駅から都民の森までを歩くことにした。
走らず、歩くだけの山行で、30km超のロングトレイルをどれくらいのペースで進めるか。
これが知りたくて、山センパイのM店主の行ったルートを逆走してみた。
新宿発の始発に乗車して、古里駅に到着したのは、07:03。
降りる客は、自分を入れて3名と少ない。
天気は、ピーカンで気分は上がる。
荷物は、MHWフリューイッド6にハイドレ2L、ウォーターキャリー900ml、菓子パン3、行動食(せんべい、塩飴、他)、MHWゴーストライトジャケット、タオル、ヘッ電、カメラ、GARMIN GPSMAP 62s、スマホ、地図を入れて、全部で5.2kgになった。
午前8時時点の気温は、18度と涼しい。
御岳山登山口から入り、ハイペースで進む。
涼しい気温ゆえに、スピードを落とさずに進めるのはラッキー。
天気を味方につけた感じがして、気分良く高度を上げていく。
ケーブルカー御岳山駅前を通過して、御岳神社に着いたのは、08:40頃だった。
標準CT2時間30分のところを1時間30分で到着したことになるが、標準CTの6割のペースをどれだけ維持できるのかが今回の苦行の重要ポイントである。
休むこともなく御岳神社を目指す。
御岳神社に参拝してから、「御岳山山頂」の石柱にワンタッチ。
神社参道の途中から登山道に入り、大岳山を目指す。
大岳山荘は、人影なく、ひっそり。
トイレを拝借して、大岳山を目指すが、手足をフルに動員して登る岩肌は記憶になく、え?こんな道あったっけ?という感じ。
帰宅して調べたら、大岳山に来たのは2年半ぶりで、記憶のあいまいさを痛感してしまった。
大岳山頂は、自分以外は登山客1名という寂しい雰囲気ではあったが、ここまで2時間50分なので、標準CTの4時間35分の6割をキープ出来ていることを確認して、次のピークの御前山を目指して出発する。
大岳山から御前山までの区間は、ほぼ初めてのルートだったものの、眺望が良いという事はなく、かなり地味なルートだった。
御前山に到着したのは、出発してから4時間40分後の正午少し前。
御前山に来るのは、なんと3年2ヶ月ぶりというあり様。
前回訪問した時は、藤倉バス停からアプローチしたものの、イマイチ記憶になく、ここでも記憶のあいまいさを痛感してしまった。
御前山では、小休止を入れて菓子パンを食べる。
気温は、17度と肌寒く身体が冷えるので、菓子パンを食べて早々に出発した。
御前山から途中の月夜見山と鞘口峠までは、コーナーを攻めるバイカーに突っ込まれないかとビビりながら、国道を歩いて登山道に入ったりを繰り返す。
バイク音がすぐ横で聞こえる登山道には、正直、萎えた。
そんな登山道を突き進むと、国道から徐々に離れていき、鞘口峠には14:11に到着する。
この日一番のツライ登りがここから始まる。
この時点でスタートの古里駅から水平距離で約25km歩いたことになり、脚の疲れも感じていた。
そんな中での長い登りを進むこと約45分、ようやく三頭山東峰に到着する。
最後のピークまであと2つとなると、流石に元気が出る。
中央峰を経由して西峰に到着したのは、15:15だった。
あとは都民の森の入り口まで下山するだけ。
終バスの出る16時45分まで1時間半あるので、三頭大滝を経由して下山することを決める。
三頭山西峰から鞘口峠に戻り、三頭沢沿いを下山するが、途中、清流で顔と頭をザブンと洗い気持ちと身体をリフレッシュする。
沢沿いを歩くメリットがこれだろう。いつものことだけど、清流って登山の大事なファクターだと思う。
渡渉ポイントの天然の石橋は相変わらず見事だし、前日の雨のせいもあるだろう、三頭大滝が迫力満点で、すげー!と思わず声が出る。
ウッドチップの敷き詰められた登山道は、前回もそうだったけど、おもてなしの心たっぷりのちょー贅沢な登山道だった。
ロングトレイルの最後を沢と滝とウッドチップで飾り、都民の森の入り口に到着したのは、16:18だった。
ここまで出発してから、9時間10分。
総平行移動距離は約32kmで、日帰り登山としては自己最長移動距離を記録した。
終バスの出る16:45までは、ビールを飲みながら、この日の山行を振り返る。
荷物が5kg弱と軽量だったことは、負担軽減とスピードにつながったし、涼しい気温も味方してくれた。
水は、ハイドレ+ソフトタンクで2.9Lを担いだけど、最後に300mlは残すことになった。
食事は、菓子パンだけで十分だったし、道中食べた塩キャラメル味のチョコレートは、塩分補給には最高だった。
これは、次回のロングトレイルでの食糧計画に入れようと確信をもって言えるほど、味もカロリーも最高の行動食だと思う。
閉口したのは、足裏の痛み。
歩行に影響しない程度の軽い痛みではあったが、いままで感じたことのない鈍痛は、アプローチシューズ(アディダス テレックス スコープ GTX)でロングトレイルを踏破したことが原因かもしれない。
ロングトレイルは、登山靴で行くのが正解なのだろう。
以下、実測タイム(標高)。
07:10 古里駅発
07:20 御岳山登山口
08:05 中ノ棒山
08:13 大塚山(920.3m)
08:26 御岳山駅
08:42 御岳山(929m)
08:48 長尾平分岐
09:58 大岳山(1267m)
10:49 大ダワ(994m)着
小休止(トイレ休憩)
10:52 大ダワ(994m)発
11:11 鞘口山(1142m)
11:23 クロノ尾山(1179m)
11:48 御前山避難小屋
11:53 御前山(1405m)着
小休止
12:06 御前山(1405m)発
12:18 惣岳山(1341m)
12:25 ソーヤノ丸デッコ
12:44 小河内峠
12:48 水窪山
12:57 天神山
13:01 焼ツ萩平
13:11 月夜見第二駐車場
13:19 月夜見山(1147m)
13:40 風張峠
13:48 戸沢峯
13:55 砥山
14:00 栂ノ尾
14:11 鞘口峠(1142m)
小休止
14:17 鞘口峠(1142m)
14:37 見晴し小屋
14:53 三頭山東峰(1527.6m)
15:09 三頭山(1531m)
15:15 三頭山西峰(1524.5m)
15:20 御堂峠
15:21 三頭山(1531m)
15:47 野鳥観察小屋
15:59 三頭大滝
16:15 森林館
16:18 都民の森駐車場着
実測タイムは、ヤマレコにアップした自分の山行記録とGarmin GPSMAP 62sのトラックデータから転載した。
この日の総平行移動距離は32.38km、総上昇距離は2730mだった。
テン泊装備の場合、荷物の総重量は、15kgを超えるだろうから、今回の山行が絶対的な自信につながったかというとそんなことはない。
が、ロングトレイルもといファストハイクでは軽量化が成功要因であることは、実感できた。
軽量化を粛々と進めることにする。