スノーピークの「ツインバーベキューボックスPro」が廃盤になったのを知ったのは、つい先週のこと。
どうやら、「ツインバーベキューボックスPro」がカタログから姿を消したのは、2012年のようだ。
僕がこれを手に入れたのは、多分、2008年か2009年頃だった。
当時、買ったおまけとして、スノーピークのロゴの入ったステンのマグカップをもらった記憶がある。
バーベキューグリルは、ずっとウェーバーのチャコールグリルを使っていた。
トップの写真がそれ。多分、20年くらい前のモデルだと思う。最近のモデルとは異なり、取っ手は木製だ。
ウェーバーの最大の利点は、フタ付きであること。フタがあるので、蒸し焼き、スモークを1台で出来るし、熱効率も良い。
難点は、サイズ。大は小を兼ねるが、収納がやっかい。バラすとしても3本の脚を取り外す程度しか出来ない。
その点、「ツインバーベキューボックスPro」は、携行出来るサイズに分解出来る。
オプションでキャリーケースも手に入る。
オールステンなので、半永久的に使える。
さすが、ステンの都、燕三条。と勝手に盛り上がって手に入れた。
写真の通り、使い倒して焼き付きが目立っているが、7、8年使ったインプレッションを記す。
「ツインバーベキューボックスPro」の良い点は、オールステンの気楽さ。
洗って、適当に乾かして片付けても、本体が錆びることは無かった。
夏は庭が苔生すほど湿度の高い山小屋に置いているが、全く問題無し。
物置に小さく収納出来るサイズまで分解出来るのも良い。
ただ、分解出来るゆえにパーツが多く、洗う作業がめんどい。
分解した脚(8本)と金網(2枚)と引き出しグリル(4個)、本体、カバー兼トレイを含めると、16個のパーツで構成されている。
気にしなければ、金網と本体だけの掃除で良いが、そうはなかなかいかない。
調理した食材からのドリップ、油はねがあるので、最後は全部洗ってしまう。
ネットで見ると、燃焼に問題ありというコメントがあるが、僕は不完全燃焼したことは無いので、そもそも種火が小さかったのかもしれない。
燃焼が足りないと思う時は、引き出しグリルを手前に少し引いて空気の通りを良くすればOK。
引き出しグリルを完全に閉めてしまうと、吸気は本体サイドからのみとなり、燃焼スピードは落ちる。
なので、じっくり焼く時は、引き出しグリルを完全に閉めてしまえば良い。
火力調整は、本体サイドのリフトバーを上げ下げして、焼き網の高さを調整して行う。
ただし、リフトバーを上げるには、デフォルトで付いている専用の金網を一旦取り外す必要がある。
金網を外す→リフトバーで高さ調整→金網を戻すという作業がめんどいため(特に調理中は)、結局は燃えている炭を火床に散らすか、炭を追加するかで火力調整を行う。
引き出しグリルを手前に引けば、調理中でも炭を追加できる。なので、火力調整は炭をいじる方がラク。
引き出しグリルは、2つのパーツで構成されている。
穴の開いた火床が底上げされていて、吸気は底とサイドから行う仕組みになっている。
金網は、100均網を買って使い捨てると洗う作業を省略できる。僕はやらないけど。
本体カバーは、フックが四角に付いていて、脚に取り付けてトレーとして使うことができるが、なんだかんだで上から灰が落ちてくるのでほとんど使わない。
理解不能なのは、本体に付いている取っ手。
なぜか、片側だけに付いている。
片手でブランブラン持てる重さなら分かるが、10kg近い重さがあるので、それは無理というもの。
片手落ちとは、まさにこのことを言うのだろう。
16個のパーツで構成されるBBQコンロを作る発想と技術は、さすがとメイド・イン・ジャパンもといメイド・イン・ツバメサンジョウだと思う。
廃盤になったからには、大事に使いたいと思う。
「ツインバーベキューボックスPro」を手に入れた後、スノピのスモーカーと焚き火台Lも手に入れた。
スノピloveは、その後どこかへ行ってしまったが、7、8年経ってどの製品も現役なのは、スノピ製品のクオリティの高さを表していると思う。