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赤松敏弘Vibraphone Connection・談話室

有終の美

「立ち止まろう。振り返るには、ちょっともう、遅い」
鉄道ジャーナルの最終号。1967年から続いた月刊誌が今月で最終号。鉄誌御三家の一つが消えた。
 
 
冒頭の言葉は最後の号に寄せられた鍋倉紀子さんの「さよなら鉄道ジャーナル」という記事の中にある言葉で「歩き出そう、振り返るには、まだ、若い」という歌詞に対する言葉のようで、今のタイミングで休刊を選択した同誌の現状をとてもよく表していると思った。
 
 
裏表紙には同誌が最高部数を記録した1999年10月号の表紙が添えられていた。
 
 
CASSIOPEIAが走り始め、サンライズ瀬戸が松山に向かい、ブルートレインが勢力を弱め、60年代の花形車両が消えてゆく・・・・
 
 
 
確かにこの頃が鉄道というものに期待するものがたくさんあった。上手く言えないけど、アナログとデジタルが微妙なバランスで共存していた。利用しても昔からの「鉄道マン」と呼ばれる気質を持つ人が現場にいて、新人をフォローしている光景に何度も遭遇した。
 
コロナの手前くらいまではまだどこかにそういう空気が残っていた気がするけど、コロナで自分も鉄道利用が大きく減って、久しぶりに利用すると、なんか全然違う。
 
利用客を目的地に送り届けるのが仕事のはずなのに、何かあるとすぐに停める、運休する。その憂き目に何度も遭遇して「こりゃダメだ」と思うようになった。
走る車両の魅力もどこか空々しさを感じてしまうものが増えて、以前のようには反応し辛くなった。
 
たぶんその原因は「マニュアル化」だろう。
「マニュアル化」の前後にチョロリと顔があって、一見すると種類は豊富で物事が成り立っているように見える現場や車両。
その実は効率化された取扱説明書の中で動いているだけ。
なんか、そんなふうに見えてしまうんだよねぇ。
 
素人の僕でさえ思うのだから、専業の鉄道ジャーナリストならもっとその事に敏感だったはず。そこでそれを見越した路線を歩み始めたのかもしれない。僕らは歓迎するが、このお絵描き時代の風潮とは一致するはずもなく、中身が大して変わらないのに数に煽られて何か見せればなんとかなる、そういう時代からはどんどんかけ離れたかも。
 
それでもそのまま突っ走って欲しいと願うのが僕らの世代だけど、ここで立ち止まる選択をしたのは、ある意味ですごいかもしれない。
Web展開は一切なし、と吐き捨てるように去って行く姿に素晴らしい意地(プライド)を見る思いがする。
 
これは一つの雑誌の話しだけではなく、今、何かを追い求めている全ての制作者・創作者なら、とっくに勘付いていたことだと思う。
 
何でもかんでもダダ漏れの現状社会。
便利にかまけて知る必要のないところまで首を突っ込む風潮。突っ込むのはいいが誰もその回答の責任を取らない。むしろ首を突っ込むのが正義とでも勘違いしているのだろうか・・・・
少しはまともなものを残そう。
 
ああ、そういう同志の一つが、見事な有終の美を飾ったなぁ、と。
 
これまで続けている中の、何か一つをやめるとすれば・・・・
あなたならどうする?
 
♪♪♪ THE MEDIA
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毎週土曜日午後7時から、好評放送中!
次回・4/26(土)19:00- 第56回「春うらら・・・」をお届けします。お楽しみに。
全国の方はradikoプレミアムで。

【放送 / テレビ

今週のオンエア (4月24日〜5月31日) 
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【テレビ】
東京MX2 (地デジ9ch + ▲up)

番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』

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■平日(月〜金) 25:00〜26:00  ※金曜都知事定例会見の時はお休み 

🆕 “工場夜景クルーズ”

『MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘』(2023年作)


演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)酒井麻生代(fl,alt-fl)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)望月慎一郎(p)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)

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■金曜 25:35 都知事定例会見終了後 〜27:00

“路面電車のある風景 - 1”

『NEXT DOOR - NEW LIFE/赤松敏弘』(2020年作)


演奏:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,flh)酒井麻生代(fl)須川崇志(b)小山太郎(ds)佐々木優樹(g)

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Rチャンネルでも配信中

番組名『ヒーリングタイム&ヘッドライン・ニュース』

癒しの映像+最新のニュース+最良の音楽。

Rチャンネルで無料配信中(テレビプログラムとは別日程で配信中)

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【テレビ】
好評だった赤松meetsハクエイ+市原+小山+須川SPBの横濱ジャズプロムナード2024のステージが放送されます
 
🔸横浜ケーブルビジョン YCVチャンネル1(地デジ11ch)
🔹4月26日(土) 27日(日) 21:00〜22:00
 
出演:赤松敏弘(vib)ハクエイ・キム(p)市原ひかり(tp,vo)小山太郎(ds)須川崇志(b,vc)
 
2024年10月12日 横濱ジャズプロムナード2024にて収録
どうぞお楽しみに!

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Next Show
 
5月31日(土)16:00- 渋谷 ノナカ・アンナホール
(詳細はチラシ ↑ をクリック)
 
♪♪♪
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新レーベル、AMS RECORD(アムズ・レコード)

AMS RECORD 公式サイト ( www.amsrecord.com )

第一弾は2023年11月22日発売『MY REAL BOOK/赤松敏弘』

 
MY REAL BOOK - Season 1 & 2 / 赤松敏弘
(AMS-23001)定価3.000円(税抜)
通算17枚目となる赤松敏弘のvibraphoneに、レギュラーメンバーのハクエイ キム(p)市原ひかり(tp,flh,vo)須川崇志(b,cello)小山太郎(ds)によるグループ・インターアクションが6曲(含む赤松&ハクエイDUO1曲)と、話題の望月慎一郎(p)を迎えて酒井麻生代(fl,alt-fl)平石カツミ(b)岡部洋一(perc)と繰り広げた絵画を眺めるようなジャズ。ライナーノーツ:高井信成。
動と静、夜と昼、都会と自然、二つの異なる世界を一つのアルバムとして作り上げました。
 
今回は下のサブスク・サイトでも世界同時配信。ストリーミング、ダウンロード。そして今回はハイレゾ配信も行っていますのでどうぞご利用ください
 
━━━  Magazine Interviews, CD Reviews  ━━━
ジャズ批評 24年1月号 No.237 (23年12月24日発売)
【インタビュー】P106~109. 赤松敏弘 音と沈黙は背中合わせ『MY REAL BOOK - Season 1&2』リリース
4本マレットを駆使し、美しい音色を奏でる日本を代表するヴィブラフォン奏者の赤松敏弘が自身のレーベルAMS RECORD(アムズ・レコード)を立ち上げ、通算17枚目をリリース。完成度の高いアルバムに仕上がった。タイトルに込めた思い、レーベルを立ち上げのわけなど詳しく語ってくれた / 取材:編集部
【新譜紹介】P160. 驚くべき成熟がここにある。熟成しかつ濃密な音楽。これが現在の赤松敏弘の驚異的とも言える到達点だ / 文:小針俊郎
出版社:ジャズ批評社 発行間隔:隔月刊 発売日:毎隔月24日 サイズ:A5判 参考価格:1.320円
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Jaz.in 24年1月号(23年11月27日発売)
【巻頭】P16~19. 赤松敏弘 世界的ヴィブラフォン奏者が紡ぐインプロヴィゼーションの奇跡。その音楽的原点にあるもの / 取材: 高井信成
【Jazz Record Guide】
P28.『MY REAL BOOK - Season 1&2/赤松敏弘』「2つの異なる世界を1つのアルバムとして作り上げた」、見事にその意図がしっかりと具現化された充実した作品 / 文:小島良太
出版社:シンコーミュージック 発行間隔:月刊 発売日:毎月24日 サイズ:A4判 参考価格:1.177円
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JAZZ LIFE 12月号(23年11月14日発売)
【新作インタヴュー】P14~15. 赤松敏弘「通算17枚目のリーダー・アルバムを発表」対局に存在しているふたつのバンドの演奏を収めた僕流のリアルブック / 取材:長門竜也
【Disc Review】P37.『MY REAL BOOK - Season 1&2/赤松敏弘』人生を2シーズンに分け、独自の“リアルブック”を著した作品 / 文:長門竜也
出版社:ジャズライフ 発行間隔:月刊 発売日:毎月14日 サイズ:A4判 参考価格:970円
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 サブスク配信(NexTone)サイト
どうぞご利用ください。
 
■AMS RECORDの第二弾『SOMETHING'S COMING / MIKI』(AMS-23002)

世界初!432hzサヌカイ陶琴アルバム【Something's Coming(何か起こりそう!)/MIKI】

マリンバ奏者でもあるMIKIがこの楽器と出会って得たインスピレーションから全ては始まっています。
インストによる即興演奏であることは現代ジャズのフォームと何ら変わらないものの、もう一つの「あちら側」の即興演奏の要素も取り入れて、AMS RECORDのレーベルポリシー「音と沈黙は背中合わせ」の一翼を担うものです。

SOMETHING'S COMING / MIKI
(AMS-23002)定価2.273円(税抜)2024年3月13日発売 

演奏 : MIKI (サヌカイ陶琴) サポート : 赤松敏弘 (シンセ、サヌカイ陶琴 on tr M4, 7 & 9 )

━━━  Magazine Interviews, CD Reviews  ━━━
 
Jaz.in 24年4月号(24年2月26日発売)
 
【Jaz.in Portrait (インタビュー)】P72~73. MIKI ハンドメイドな楽器だから、次に何が起こるかわからない、その時にしかできないことを作品に閉じ込めた / 取材: 島田奈央子
【Jazz Record Guide】
P31.『Something's Coming (なにか起こりそう)/MIKI』「本作には、大変驚いた。マリンバの名手MIKIが全曲で、「サヌカイ陶琴」を弾いて・・・」/ 文:高木信哉
出版社:シンコーミュージック 発行間隔:月刊 発売日:毎月24日 サイズ:A4判 参考価格:1.177円
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■愛媛新聞2024年2月26日(月)刊 
【芸能】サヌカイ陶琴 詩情豊か 
『マリンバ奏者MIKI(松島美紀、松山市出身)が3月13日、インストゥルメンタルアルバム「SOMETHING'S COMING(なにか起こりそう)」をリリース。今作では香川県産の石サヌカイトを使った陶琴を鳴らし、詩情あふれる癒しの音楽を届ける。ジャズビブラフォン奏者の・・・』 / 文:山口淑子
発行所 : 愛媛新聞社 発行間隔 : 日刊
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CDのお求めは→■ディスクユニオン タワーレコード HMV Amazon

サブスク直リンクはこちら

どうぞよろしくお願いします

【期間限定公開/無料動画】
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最新の動画です。2022年11月に栃木県足利市のartspace&cafeで行われた彫刻家藤岡孝一氏の個展BLUEの中の「JAZZ in BLUE」での演奏からダイジェスト
約27分間の動画です
演奏:Toshihiro Akamatsu(vibraphone) Hakuei Kim(piano)
Nov/13/2022 artspace&cafe @ Ashikaga, Tochigi.
 
■赤松敏弘 official site VIBRAPHONE CONNECTION

発売中のCD、ライブ情報、電子書籍やインタビュー掲載誌等、ジャズ、ヴィブラフォン、演奏法、ジャズセオリーと、ジャズやビブラフォンの周りにある様々な疑問も解決するお役立ち情報も満載。
1997年開設以来のユーザーからの様々な質問や情報交換もアーカイブとして保存中。是非一度お立ち寄りください。
( http://www.vibstation.net )


■赤松敏弘 FaceBook ( https://www.facebook.com/akamatsu.toshihiro/ )


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