先日弊社主催のプライベートセミナー+展示会で残念な光景を目にしました。
カンファレンスセンターをフロアで借り切り、セミナールームの外に製品を陳列し、お客様対応をします。
私がフロアに上がった時はちょうどセミナー中で、セミナールームの外はお客様がまばらでした。
ある製品のところに一人のお客様?が立ってパネルを見ていました。弊社の説明員は何人かいるにも関わらず、声をかけようとしません。
おかしい、と思い、そのお客様?に声をかけようとしたところ、それは弊社の会長でした。
“お忙しいところお越しいただき、ありがとうございます”と私が挨拶しますと、“盛況だねえ。この製品は何?”ということで、ひとしきり最近の状況についてお伝えをしました。
会長がふと、“あそこに立っている女性は弊社の人?”とおっしゃるので、“はい、そうです”と答えると、“何年目ぐらいの人?”と聞くので“ここ3 – 4年で入社した人ですね”とお答えしました。
会長曰く、“いや、私がここにいても声をかけてこないもんだから、てっきりメーカから派遣されてきたヘルプの人かなんかと思った。まあ、最近の入社した人だと、私のことをブログや発表会で遠くから見るぐらいだろうからわからないのかなあ、ハッハッハ”
とんでもないことです。
会長の顔がわからないわけがありません。
よしんば会長とわからなかった、というのであれば、なぜ、お客様と思って声をかけなかったのでしょうか。もし、声をかけていれば、“XXだけど”と会長は名乗りますし、わざわざ忙しい中、展示会の会場まで来ているということは、皆と話したいからで、いろいろと話かけてくるでしょう。
私は単に会長が偉いから挨拶しろ、と言っているわけではありません。
元々、大手有名メーカに勤めていた会長が、大企業の不条理さを感じ、理想の会社を作るのだ、と若くして夢をもってスピンアウトして作ったのが弊社です。
その間、何度か倒産の危機を乗り越え、上場企業にまでなったわけです。もちろん、会長が一人でやったわけではなく、社員がいて初めて会社が成長したのですが、会社の規模が大きくなっても、働きやすい環境やお客様からも褒められる弊社の文化というものを継続されてきたのです。
そんな会長と話せる機会、人柄や考えに触れるいい機会ではないですか。
そういった歴史の中で我々は縁あって雇ってもらい、働かせていただき、給料をもらっているわけです。
私は悪くは考えたくないですが、社員が気付きながら会長に声をかけなかったとしたら、それは、社員とかなんとかいう以前に、社会人として、いや、人間としての自覚が欠けている、としか言いようがないと思います。
会長の理念がまとめられた冊子が配られ、それを元に議論をするというプログラムを組んでいますが、きっと読んでも理解していないし、年に一度ある会長の講演も聞いていないのでしょう。
同じ社内ですら、こんな状態なので、社外(お客様や仕入先)に対する対応も推して図るべし、でしょう。
ただ、一方的にその担当者を責めることもできません。
我々がきちんとした教育をしていないのがそもそもの問題なのだと自覚し、会長にお詫びをいたしました。
私は単に経済的な理由だけではなく、社会的・文化的にも存在意義のあるこの会社を存続させていきたいと思っています。ですので、多少厳しいオペレーションになったとしても、このようなベーシックなところから変えていこうと思います。
カンファレンスセンターをフロアで借り切り、セミナールームの外に製品を陳列し、お客様対応をします。
私がフロアに上がった時はちょうどセミナー中で、セミナールームの外はお客様がまばらでした。
ある製品のところに一人のお客様?が立ってパネルを見ていました。弊社の説明員は何人かいるにも関わらず、声をかけようとしません。
おかしい、と思い、そのお客様?に声をかけようとしたところ、それは弊社の会長でした。
“お忙しいところお越しいただき、ありがとうございます”と私が挨拶しますと、“盛況だねえ。この製品は何?”ということで、ひとしきり最近の状況についてお伝えをしました。
会長がふと、“あそこに立っている女性は弊社の人?”とおっしゃるので、“はい、そうです”と答えると、“何年目ぐらいの人?”と聞くので“ここ3 – 4年で入社した人ですね”とお答えしました。
会長曰く、“いや、私がここにいても声をかけてこないもんだから、てっきりメーカから派遣されてきたヘルプの人かなんかと思った。まあ、最近の入社した人だと、私のことをブログや発表会で遠くから見るぐらいだろうからわからないのかなあ、ハッハッハ”
とんでもないことです。
会長の顔がわからないわけがありません。
よしんば会長とわからなかった、というのであれば、なぜ、お客様と思って声をかけなかったのでしょうか。もし、声をかけていれば、“XXだけど”と会長は名乗りますし、わざわざ忙しい中、展示会の会場まで来ているということは、皆と話したいからで、いろいろと話かけてくるでしょう。
私は単に会長が偉いから挨拶しろ、と言っているわけではありません。
元々、大手有名メーカに勤めていた会長が、大企業の不条理さを感じ、理想の会社を作るのだ、と若くして夢をもってスピンアウトして作ったのが弊社です。
その間、何度か倒産の危機を乗り越え、上場企業にまでなったわけです。もちろん、会長が一人でやったわけではなく、社員がいて初めて会社が成長したのですが、会社の規模が大きくなっても、働きやすい環境やお客様からも褒められる弊社の文化というものを継続されてきたのです。
そんな会長と話せる機会、人柄や考えに触れるいい機会ではないですか。
そういった歴史の中で我々は縁あって雇ってもらい、働かせていただき、給料をもらっているわけです。
私は悪くは考えたくないですが、社員が気付きながら会長に声をかけなかったとしたら、それは、社員とかなんとかいう以前に、社会人として、いや、人間としての自覚が欠けている、としか言いようがないと思います。
会長の理念がまとめられた冊子が配られ、それを元に議論をするというプログラムを組んでいますが、きっと読んでも理解していないし、年に一度ある会長の講演も聞いていないのでしょう。
同じ社内ですら、こんな状態なので、社外(お客様や仕入先)に対する対応も推して図るべし、でしょう。
ただ、一方的にその担当者を責めることもできません。
我々がきちんとした教育をしていないのがそもそもの問題なのだと自覚し、会長にお詫びをいたしました。
私は単に経済的な理由だけではなく、社会的・文化的にも存在意義のあるこの会社を存続させていきたいと思っています。ですので、多少厳しいオペレーションになったとしても、このようなベーシックなところから変えていこうと思います。