何人かの人には話しをしましたが、先日以下のような光景を見ました。
JR渋谷駅で山手線に乗り、ふと外を見ると、お菓子屋さんがホームにありました。中には二人の女の子(おそらくアルバイト)の店員が立っています。私が見ていた2~3分の間にはその店に立ち寄るお客さんはいませんでした。
私はそのビジネスに詳しくないので、以下は想像です。
おそらく、あの店員達は時給のアルバイトでしょう。一日何時間かあの店に立って、来店したお客さんの対応をしていればアルバイト料がもらえるものと思います。
もし、成果報酬制度なのであれば、あのようなプルの形態ではなくもっと違った行動を取っていたのではないか、と思うのです。たとえば、試食品を持って店の前で呼び込みをするとか。
いやいや、Kioskもプル型でちゃんとやってるじゃないか、という意見があるかもしれません。ただ、Kioskはタバコや新聞、雑誌といった嗜好性の強いものが売上の大半を占めており、また、毎日通勤途中に購入するという習慣性からリピート顧客を生み出すビジネスモデルとなっています。
一方、件のお菓子屋さん(クッキーかなにかだと思いました)は、最初はものめずらしくて買っても、おそらくはタバコや新聞のように毎日、というリピーター客を創造することは難しいでしょう。当然、時々商品の入れ替えはあるのでしょうか、それをPRする場(つまり、リピーターや潜在顧客に知らしめる方法)があるとは思えませんので、結局誰にも知られないことになります。
我々も気をつけないといけないのは、渋谷のお菓子屋さんの店員のようなマインドセットになっていないか、ということです。
言われた事だけをやる、うまくいってもいかなくてもやり方を変えない、外に出てお客様や販社から生きた情報を得るわけでもなく、社内で毎日資料を作成している、誰かがなにか行動を起こした時にだけ、その尻にくっついて活動をしたような気になる、といったようなことはほとんどマインドセットとしては先のお菓子屋さんのアルバイトと変わらないような気がします。
新しいビジネスモデルに挑戦する、新しい市場を開拓する、既存の顧客をさらに深掘りする等々、プッシュでやることは山ほどあります。利益に貢献するために自分でなにができるのか、今までの殻を破ってしんどい目に合わないとそれは見えてはきません。会社で一生懸命考えたところで所詮一人の人間の考える事などは知れたものです。いくらいいアイデアだ、と思っても、市場からのフィードバックがなければただの絵空事ですし、そもそもフットワークの軽い競合の誰かがもうすでにそのアイデアをアクションに落とし込んでやっているでしょう。
一生懸命知恵を絞って考え行動をすればそのうち“この仕事なら、この人だ”という共通認識が社内に出来上がり、お客様や販社などの社外にも知れ、仕事もしやすくなり、話が持ちかけられるようになります。
しばらく、渋谷駅で山手線に乗る度にお店がどうなったか観察することにしようと思います。
JR渋谷駅で山手線に乗り、ふと外を見ると、お菓子屋さんがホームにありました。中には二人の女の子(おそらくアルバイト)の店員が立っています。私が見ていた2~3分の間にはその店に立ち寄るお客さんはいませんでした。
私はそのビジネスに詳しくないので、以下は想像です。
おそらく、あの店員達は時給のアルバイトでしょう。一日何時間かあの店に立って、来店したお客さんの対応をしていればアルバイト料がもらえるものと思います。
もし、成果報酬制度なのであれば、あのようなプルの形態ではなくもっと違った行動を取っていたのではないか、と思うのです。たとえば、試食品を持って店の前で呼び込みをするとか。
いやいや、Kioskもプル型でちゃんとやってるじゃないか、という意見があるかもしれません。ただ、Kioskはタバコや新聞、雑誌といった嗜好性の強いものが売上の大半を占めており、また、毎日通勤途中に購入するという習慣性からリピート顧客を生み出すビジネスモデルとなっています。
一方、件のお菓子屋さん(クッキーかなにかだと思いました)は、最初はものめずらしくて買っても、おそらくはタバコや新聞のように毎日、というリピーター客を創造することは難しいでしょう。当然、時々商品の入れ替えはあるのでしょうか、それをPRする場(つまり、リピーターや潜在顧客に知らしめる方法)があるとは思えませんので、結局誰にも知られないことになります。
我々も気をつけないといけないのは、渋谷のお菓子屋さんの店員のようなマインドセットになっていないか、ということです。
言われた事だけをやる、うまくいってもいかなくてもやり方を変えない、外に出てお客様や販社から生きた情報を得るわけでもなく、社内で毎日資料を作成している、誰かがなにか行動を起こした時にだけ、その尻にくっついて活動をしたような気になる、といったようなことはほとんどマインドセットとしては先のお菓子屋さんのアルバイトと変わらないような気がします。
新しいビジネスモデルに挑戦する、新しい市場を開拓する、既存の顧客をさらに深掘りする等々、プッシュでやることは山ほどあります。利益に貢献するために自分でなにができるのか、今までの殻を破ってしんどい目に合わないとそれは見えてはきません。会社で一生懸命考えたところで所詮一人の人間の考える事などは知れたものです。いくらいいアイデアだ、と思っても、市場からのフィードバックがなければただの絵空事ですし、そもそもフットワークの軽い競合の誰かがもうすでにそのアイデアをアクションに落とし込んでやっているでしょう。
一生懸命知恵を絞って考え行動をすればそのうち“この仕事なら、この人だ”という共通認識が社内に出来上がり、お客様や販社などの社外にも知れ、仕事もしやすくなり、話が持ちかけられるようになります。
しばらく、渋谷駅で山手線に乗る度にお店がどうなったか観察することにしようと思います。