今日、ささやかながら嬉しい出来事があった。
Corporate Finance(企業金融)という授業の宿題を仕上げるために、チームミーティングをしている時のことだった。
私が次のような冗談を言った。
「数人の学生が、先生にお願いしたんだって。『就職活動の面接が立て込んでいるので、宿題の提出期限を遅らせてほしい』と。そしたら、先生はこう答えたんだ。『もちろん構わないよ。点数は半分になるけどね。』」
みんなの笑いを誘うことはできたんだけれど、チームメンバーの一人、Brianが次のように切り替えしてきた。
「誰だ、そんなことをお願いする奴は。Kei(私)のように英語が母国語でない学生でもちゃんと期限に間に合わせるように努力しているのに、英語がNativeの学生が、そんなお願いをするなんて、もっての外だ。」
私が何よりも嬉しかったのは、彼が私をいい例として使ってくれたことだ。(もちろん、お世辞も入っているとは思うが。。。)
私は、特にこのチームでは貢献できない自分に常に負い目を感じつつやってきた。
このチームは、私以外は英語がネイティブの学生ばかりだ。MBAではよくある話だが、日本人がこういうチームに入ると貢献するのはかなり難しい。言語の壁があって、ミーティング中の深い議論に食い込むことが難しいからだ。
そこで、日本人として貢献するためには、積極的にミーティングの日程調整を買って出たり、他のメンバーが欲しいと思う資料を先回りして作っておいたりするのが一つの手だ。(数量分析で貢献するのも手だが、今回のチームメンバーは皆、私以上に数量分析が得意なので、この手は使えない。)
今日が最後のミーティングだったので、思い切って議論のたたき台となる資料を作って出したところ、それがかなり認められたようだ。体調不良だったので、宿題の論文を読むだけにしようと思ったけれども、頑張ってたたき台の資料を作って本当に良かったと思う。
ちなみに、たたき台を作るのも勇気がいる。「的外れのたたき台だったらどうしよう」とか、「誤字・脱字があって下手な英語がさらにばれたらどうしよう」とかいう不安がつきまとう。
でも、相手の立場に立って、何が必要なのかをよく理解すれば、案外貢献するのは簡単なのかもしれない。
相手が欲しいものを提供できた自分と、自分を評価してくれた同僚の言葉に勇気付けられた一日だった。
※ちなみに、今回の宿題は私の仕事(人事)に関するもので、興味深いトピックだ。Executive Compensationを組み立てる際に、「ゲーム理論」の考え方を取り入れることの大切さと、また、その限界を扱う課題だ。「ゲーム理論」をよく理解するのは難しいけれど、現実のビジネスへ幅広く適用できる考え方なので、是非マスターしたいものだ。
(作成時間:30分、うーん。かかりすぎ)
Corporate Finance(企業金融)という授業の宿題を仕上げるために、チームミーティングをしている時のことだった。
私が次のような冗談を言った。
「数人の学生が、先生にお願いしたんだって。『就職活動の面接が立て込んでいるので、宿題の提出期限を遅らせてほしい』と。そしたら、先生はこう答えたんだ。『もちろん構わないよ。点数は半分になるけどね。』」
みんなの笑いを誘うことはできたんだけれど、チームメンバーの一人、Brianが次のように切り替えしてきた。
「誰だ、そんなことをお願いする奴は。Kei(私)のように英語が母国語でない学生でもちゃんと期限に間に合わせるように努力しているのに、英語がNativeの学生が、そんなお願いをするなんて、もっての外だ。」
私が何よりも嬉しかったのは、彼が私をいい例として使ってくれたことだ。(もちろん、お世辞も入っているとは思うが。。。)
私は、特にこのチームでは貢献できない自分に常に負い目を感じつつやってきた。
このチームは、私以外は英語がネイティブの学生ばかりだ。MBAではよくある話だが、日本人がこういうチームに入ると貢献するのはかなり難しい。言語の壁があって、ミーティング中の深い議論に食い込むことが難しいからだ。
そこで、日本人として貢献するためには、積極的にミーティングの日程調整を買って出たり、他のメンバーが欲しいと思う資料を先回りして作っておいたりするのが一つの手だ。(数量分析で貢献するのも手だが、今回のチームメンバーは皆、私以上に数量分析が得意なので、この手は使えない。)
今日が最後のミーティングだったので、思い切って議論のたたき台となる資料を作って出したところ、それがかなり認められたようだ。体調不良だったので、宿題の論文を読むだけにしようと思ったけれども、頑張ってたたき台の資料を作って本当に良かったと思う。
ちなみに、たたき台を作るのも勇気がいる。「的外れのたたき台だったらどうしよう」とか、「誤字・脱字があって下手な英語がさらにばれたらどうしよう」とかいう不安がつきまとう。
でも、相手の立場に立って、何が必要なのかをよく理解すれば、案外貢献するのは簡単なのかもしれない。
相手が欲しいものを提供できた自分と、自分を評価してくれた同僚の言葉に勇気付けられた一日だった。
※ちなみに、今回の宿題は私の仕事(人事)に関するもので、興味深いトピックだ。Executive Compensationを組み立てる際に、「ゲーム理論」の考え方を取り入れることの大切さと、また、その限界を扱う課題だ。「ゲーム理論」をよく理解するのは難しいけれど、現実のビジネスへ幅広く適用できる考え方なので、是非マスターしたいものだ。
(作成時間:30分、うーん。かかりすぎ)