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劉暁波氏ノーベル平和賞授賞

2010-12-11 18:05:33 | レビュー(映画/ドラマ/本)
中国の作家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授賞式は、服役中の本人はむろん、家族ら代理受賞者も不在、さらに17カ国の大使が欠席する中で行われたと 報道(ノーベル平和賞授賞式 「いずれ歴史的転換点と評価される」(産経新聞) - goo ニュース) されています。

続けて、
 中国は当初、劉氏への授賞を圧殺、報道規制していたが、最近は反平和賞キャンペーンを強めた。そのポイントは、(1)中国の国内法で有罪になった人物への授賞は内政干渉である(2)中国には国情に沿った価値観があり、欧米の価値観が唯一の基準ではない-の2点に集約できる。

 中国の国情とは、共産党独裁下で、経済発展と国民生活の向上を図ることであり、それを脅かす言論や活動は違法とされる。憲法上は言論、表現上の自由は保障されているが、問題は、法的判断権を党が握り、批判を封殺していることだ。



ほう。中国の憲法で言論の自由が保障されているのですね。
原文を見ると、第35条に記載されていました。
第三十五条 中华人民共和国公民有言论、出版、集会、结社、游行、示威的自由。


簡体字は分かりにくいので、繁体字に変換してみます。
第三十五條 中華人民共和國公民有言論、出版、集會、結社、遊行、示威的自由。


漢文風になって、少し分かりやすくなりました。
日本語訳は次の通りです。
中華人民共和国の公民は、言論、出版、集会、結社、パレート及びデモの自由を有する。


なるほど。
言論の自由は保障されているけれども、独裁政権下によって抑圧されているような印象ですね。

ちなみに、CNNの報道によると、ノーベル平和賞授賞式を控え、ここのところも検閲を続けているようです。
CNN北京支局長のフロークルツ氏によると、「CNN.com」のサイトは9日現在、完全にブロックされた状態だという。

テレビ放送も、ノーベル平和賞に関する放送を流そうとすると画面が真っ黒になる。テレビ局は中国本土で番組を放送する際、事前に国の中継局に信号を送るよう求められている。この間12秒のずれが生じ、当局はその間に検閲を行うという。

こうした状況は何年も前からあり、主にチベット、台湾、天安門事件、違法宗教団体「法輪功」に関する放送などが検閲の対象とされた。北京オリンピック以降、検閲は緩和されていたが、ここ数週間でまた厳しくなり、今度はノーベル平和賞や中国にかかわるウィキリークスの報道などが検閲対象になっているという。

CNN.co.jp:中国、海外メディアを遮断 平和賞授賞式を控え



そう言えば、検閲の挙げ句、Google からも見放されていますね。
Google は「検閲をこれ以上容認できない」として中国から撤退し香港からサービスを行なっています(2010年12月11日現在でも、中国の Google に アクセス すると、香港の Google に転送されます)。





そもそも、ターニングポイントは、Google が2009年12月中旬、中国を発生源とする「高度に洗練され、Googleの企業インフラをターゲットにした攻撃」を探知し、調査の結果、Googleだけに対するものではなく、インターネット、金融、テクノロジー、メディア、化学など、最低でも20社の大企業に対するものであり、また、この攻撃の主要な目的が中国の人権活動家のGmailアカウントにアクセスすることにあったことが判明したことでした。(Googleが中国からの撤退示唆、「検閲をこれ以上容認できない」 -INTERNET Watch


尖閣諸島の時もそうでしたが、都合が悪くなると経緯を無視し、のべつ幕なくギャンギャン吠えて、それだけでは効果ないとみると強弱の実力行使。タチの悪い独裁政権です。

しかし、今の世の中、情報を隠しきれないでしょう。いつまでも続かないことを続けることに意味はないですね。
共産主義が悪いとは思いませんが、迷惑な独裁政権はごめんですね。





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