星の谷にっき(旧 山の子育て日記)

新潟の山奥での暮らしを写真やイラストで紹介。

進級の前に

2021年03月31日 | 日記

いよいよ今年度も終わりですね。我が家の子どもたちも無事に

1年間の学業を終え新年度を迎えます。

がんばったごほうびに何かおいしいものを振る舞ってあげようと

クエストを聞きました。

 

なぜにカニ? なにかの勘違いでは?

 

 

佐渡産のカニ。

帰ろうとしたところで気づきました。

そういえばカニって食べるとき、身をかき出す棒がいるんですよね。

 

たぶん、もうそんなに使うこともないだろうなあと思いながら

買いました。「カニエビスプーン・フォーク」という名前らしいです。

初めて知りました。

 

ではご馳走シーン。ほんとに静かでした。

みんな黙々とかき出したり、突っついたり一生懸命で。

食べるのにこんなにテクニックがいる食べ物ってほかにありますかね?

 

次の日、部屋の片付けをしていたら一冊のパンフレットが出てきて

そこにカニの写真が載っていました。新潟県を紹介する冊子でした

 

どうやらこれを見て「食べたい!」って思ったようです。

新潟県のPRがちゃんとみさきの心に響いたんですね。

 

 


修学旅行

2021年03月26日 | 日記

東京では桜が満開と聞きましたが、みなさんのお住まいの地域では

いかがでしょうか? こちらはまだ雪が1m以上残っています!

さて先日、中2のあかねが無事、修学旅行に行くことができました。

コロナのこともあり、最初の計画から大幅に変わりましたが、

それでも県内で十分楽しめる行程で帰ってきましたよ。

今回はそれにちなんだ話題です。ではどうぞ!

 

旅行って準備のときからウキウキ、ドキドキですよね。

姉のなぎさと楽しそうにやりとりをしていたあかねです。

 

春休みにもなるので、お茶の時間のおやつになるものなら

なんでもいいですよ~。

さて、旅行ではホテルでフランス料理のフルコースを味わったり、

ナイトクルーズを楽しんだり。他にもあれこれ企画が盛りだくさん。

コロナ対策をしたうえで満足いく思い出がたっぷりできたようです。

 

想像していた以上の菓子袋を抱えてご帰還。

 

 

我が家ではみさきの爆弾発言が、ここゾというときかならず勃発・・・。

 

 

 

嵐の松本潤君がCMに出ていたお菓子を覚えていました。

みさきにとってはまだまだ影響力が絶大な嵐なのでした~。

明日はあかねが買ってきてくれたお土産も食べてくれるかな?


糸づくり2

2021年03月19日 | 日記

今日も糸づくりの話題です。

前回なが~くつないだ1本の糸。こんどはそれを扱いやすいように

糸の玉に仕上げます。

 

ハイ、こんなふうに。これが藤の皮から作った糸玉です。

素朴な味わいがありますよね。作品をつくるためにはこの糸玉を

たくさん作らないといけないそうです。

でも、ここまでやると次に違う色の糸も作りたくなるなぁ。(なぎさ)

 

そこで彼女はふたたび山に分け入り、キハダという樹木の枝を

たくさん採ってきました。キハダの木の皮は、そぐと真っ黄色。

二日酔いに効く薬なんていいますよ。以前、どんな味がするのか

試そうと乾燥した皮を煎じて飲んだことがありますけど、それは

もう飛び上がるほど苦くてビックリしましたっけ。

さてこの樹皮を煮出して染色したところ・・・。

 

藤の繊維の束がきれいな黄色に仕上がりました。

 

さらに細い繊維を裂いてつないでいくと金色のような糸が!

でも残念なことにキハダの染料は紫外線に弱く、このままの色で長い年月

留めておくことは難しいのだそうです。それでもすぐに変色するわけでは

ないので、なぎさはこちらの糸づくりも同時進行中。

 

糸づくりをそばで観察しながら、いままで何気なく見ていたガの繭も、

「昔はこれも糸の原料に使っていたんだなぁ。」と見る目が変わって

きました。

「川谷は材料がタダで手に入る。」花粉症のなぎさはクシャミをしながら

明日も材料の調達に山に行くそうです。

 


糸づくり

2021年03月15日 | 日記

 さて、先日のストールですが、写真のような市販の糸で織りました。

カラフルできれいですよね。今日は糸にちなんだ話題です。

ちょうど秋田から帰省しているなぎさが、今、糸作りに励んでいます。

でもコットン糸や羊毛の糸ではないんですよ。

 

話しは去年の夏にさかのぼります。

美大で作品制作に取り組んでいたなぎさは、植物から繊維をとって糸をつむぐ

作業に夢中になっていました。彼女が目をつけた植物は「カラムシ」。

秋に黒い毛虫がいっぱいつく草です。

夏休み中、大量のカラムシを刈って、繊維を取りだし糸をつむいでいました。

晩秋にはその糸でとても素敵な作品が仕上がっていました。

(ここで作品をご紹介できないのが残念ですが。)

 

さて、今回彼女が注目したのは藤。

雪の山をずんずん登っていくとふだん手が届かないような

高い場所で、いい藤ヅルが採れるんだそうです。

ツルというより、もはや木かな。

 

その藤の木から皮をはぎます。

木は固くて皮をはぐのに指がとっても痛そう。

何枚も何枚も皮をはぎます。

 

これが、はいだ皮。

今度は灰をたっぷり入れた鍋にこの皮を入れて5時間くらいコトコト煮ます。

 

煮終わったら、皮の繊維と余分なものが分離されているので、

水ですすいで繊維だけを取り出します。

 

きれいに水洗いし、繊維をしぼって干して乾燥させます。

 

乾燥後、右のような繊維の束がたくさん出来ます。長さは30cmくらい。

今度は繊維の束から、左のような、さらにほそ~い繊維を取り出します。

 

細い繊維は1本が長くて30cm。これでは糸になりません。

まず2本分の繊維を取り出し、端の部分を少し重なるようにし、

指でつまんでねじってよりをかけ、つないでいきます。

なんとも気が遠くなるような根気のいる作業。

 

細い繊維をつないで、つないで、つないで、つないで・・・。

ホラ、糸っぽくなってきました。

このあとコマのような小さい道具を使って、この糸の原形にさらによりをかけて、

ようやく糸になります。

手作業で糸を作っていくって、ほんっとにスゴイことです!

 

その昔、カラムシからとった糸はわりと高級な衣類、藤からとった糸は農作業着

などに使われることが多かったのだとか。

なぎさの糸づくりを見ていると、糸や衣類の歴史ってすごいんだなあとつくづく

思います。

 


車庫の向こうに尾神岳

2021年03月12日 | 日記

朝、積雪計を見に行くとき、何気なく車庫のわきに目をやったら

朝日に輝く尾神岳が臨めました。 「あ~、見える、見える。」

感動です。だって2ヶ月前はこんなだったんですよ。

 

車庫のわきは雪の山。

遠くに尾神岳なんて、ぜんぜん見えず。

 

最近では日の出の位置も少しずつ変わってきていて、今まで写真の

右のほうから太陽が昇っていたのですが、これからどんどん左の

山の稜線がわに移動していくようになります。

 

今週は建設会社の大型重機が除排雪の仕事で集落内を忙しそうに

動いていました。

 

庭のほんの少し雪が消えかけたところから、クロッカスが小さな芽を

出し始めていました。黄色が咲くかな、紫が咲くかな?

 

2作目のストールも完成。春色のピンクを少しだけ入れました。

生地がそれほど厚くないのに糸がコットンで肌触りがとっても

ふわふわ。日差しはあっても空気がまだ冷たいので便利な1枚です。