茶トラの琥珀13

　琥珀は、賢い仔です。

　カリンが小屋に入ったのを知っていて、餌を強請りに出てきます。

　『今日も、よろしく御願いします』と、前足そろえて、まずは、ご挨拶です。

　膝に、よじ登り、抱っこされるのにも、だいぶなれましたが、

　抱き上げようとすると、ひらりと、ジャンプして逃げてしまいます。

　で、手を差し出すと、猫パンチしようとします。

　もう、ここまできたら、琥珀に遠慮はしない事にしました。

　猫は、相手をランク付けします、

　目もそらさず、正面から見据えて、

　「琥珀、おいで、ゴハン」

　すると、何と、琥珀も、すごくすんなり、膝によじ登り。

　落ち着いて、丸くなり餌を食べだしたので、

 

　餌を食べた後、喉を撫でてやったら、

　しばらくは、気持ち良さそうにリラックスして、膝の上に丸まっていました。

　しかし、ゲージに入るのは、

　閉じ込められると思うのか、ガードが固く、

　賢い琥珀は、外から餌を引っ張り寄せてます。

　ダンちゃんが、車庫から出せと言いましたが、

　「たぶん、人が居なくなったら、ゲージに入ってベットで寝るよ」と、

　車庫の中に入れたままにしておきました。

　夕食を済ませてから、一度様子を見にいきましたら、

　窓際のカリンのベットが、下に落ちていたので、

　琥珀が蹴落として、上に登ったのか？ と、

　「琥珀？」と呼んだら、ゲージの方から声がしたので、

　そっと近寄ると、ベットの中にいましたよ。

　カメラ～と、カメラを取りに行って戻ったら、

　また逃げ出して車の下に…

　ごめんごめん、またベットにお入りね。