里山コスモスブログ

タラノキの若芽(タラノメ)


上:棘がある    下:棘無し(メダラ)












羽状複葉の大型の葉の付け根は枝を1周近く覆っている。従って葉痕も大型である

タラノキの若芽 (ウコギ科 タラノキ属 学名Aralia elata 落葉低木or小高木 花期8,9月) 幹は枝分かれせず真っ直ぐに上に伸び、頂部に大型の葉が集まってつく。幹枝、葉軸・小葉に鋭い棘がある。葉は大型の2回羽状複葉で、小葉は卵形、縁に鋸歯がある。花序は大型で分岐した軸に散形花序を総状ににつける。両性花と雄花があり、両性花は白黄色で萼は浅5裂、花弁5、雄蕊5、花柱5。雄性先熟で、雄蕊が花粉を分泌しているときは雌蕊はまだ閉じており、雄蕊が落脱する頃に雌性期を迎え花柱が長く伸びる。果実は球形で先に花柱/柱頭が残り、10,11月に黒く熟す。超大型の葉がついていた痕跡である葉痕は大きなV字又はU字形で幹をほぼ一周し、維管束は多数。葉痕のすぐ上に芽麟をまとった冬芽がある。タラノキの若芽はタラノメと呼んで旬菜として食される。幹枝に棘が少ない品種をメダラと呼んでおり、畑縁などでよく栽培されている。
属名Aralia  カナダに入植したフランス人がこの属の植物を aralie と呼んだことに由来(不詳)。カナダに住んでいた先住の民族あるいは部族がひょっとしてアラリアと呼んで薬用に利用していたのかも知れないなどと勝手に想像すると、タラノメを食するのも一層趣があるというものである。
種小名elata  ラテン語 elate は高い (幹下部は枝を分岐させず直立して伸びることを表すのだろうか? 英文説明deciduous clump-forming Asian shrub or small tree 落葉性木立ちのアジアのカンボク又は低木
メダラ Aralia elata var. canescens (var.elata) 葉裏に毛が密生し灰緑色(canescens)で、幹枝に棘が殆どない。
タラノキ2012-08-30 花・葉・果実


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