トロロアオイ/ネリ (アオイ科 トロロアオイ属 学名Abelmoschus manihot 花期8,9月 原産地中国) 茎は1.5m以上に生長し、茎には細くて堅い棘がある。葉は掌状に深裂し裂片は細長い。オクラに似た花を咲かせることから花オクラとも呼ばれる。花は淡黄色で横向きに咲き、花弁は5枚で基部奥に濃紫色の模様がつく。萼5はやや大きな三角状。オクラにそっくりであるが花は倍近く大きい。果実もオクラに似るが太く短く剛毛があり固いため食用には不適。この植物の根から抽出される粘液はネリと呼ばれ、和紙作りのほか、蒲鉾や蕎麦のつなぎ、漢方薬の成形などに利用されるという(wikipedia)。
属名Abelmoschus Abel+moschus(麝香) 花又は種子に麝香の香りがすることを意味するのではなかろうか。
abel: second son of Adam and Eve, from Hebrew Hebhel, literally "breath," also "vanity."
abel は男子固有の名前で、アダムとイヴの息子達(カインとアベル)の弟の名がアベル。ヘブライ語のHebhel、文字通り“息、香気”或いは“はかなさ”を意味する、に由来する。Moschusを麝香とすると、麝香の香りとなるがさて?
種小名manihot manihotは 「トウダイグサ科 Manihotイモノキ属」の属名にも使用されている。代表的な植物にキャッサバがある。どちらの根にも糖類が多く含まれるという共通点があるが不詳。
オクラ/アメリカネリ (アオイ科 トロロアオイ属 学名Abelmoschus esculentus 原産地アフリカ北東部) 葉は大きな掌状で、花はトロロアオイと比べて小さく、花弁は5で花色は淡黄色、花弁基部奥が暗紫色、雄蕊筒から浅5裂した柱頭が覗いている。萼5は細い披針形。果実は細長い円錐形。若い果実は特有の粘りがあり美味しく、野菜ととして栽培される。英名はOkraでオクラと呼ばれている。粘りは植物繊維によるもので胃腸によく、又コレステロールを減らす健康食品である。エジプトでは2千年以前から栽培されていたという。
種小名esculentus 食用の (英edible)