里山コスモスブログ

ムクゲ 冬芽は葉芽か花芽か混芽か??



ムクゲの冬芽を眺めながら考えた
冬芽(花芽)を観察していると、随分と早くから、早いものでは前年の夏頃から準備されていることに気づく。当然ながらこれらは春に花を咲かせる。花芽をつけるにはエネルギーが必要なので、葉が元気で光合成をしっかりできる夏から秋にかけて準備し、厳寒期を迎える前に完了させる訳である。花芽をつける時期(花芽分化時期)は樹木により異なる。例えばアセビは6月頃から、ウメは8月頃、アジサイは10月頃である。この頃に剪定すると折角ついた花芽を摘み取ってしまうことになり翌春花が咲かず、実がつかなくなる。一方、夏から秋にかけて花を咲かせる樹木は、前年から花芽を準備せず、そのためのエネルギーを蓄えておき、春以降にその蓄えたエネルギーで以って新梢を伸長させ、それに花芽をつければよい。新梢を伸ばしながらそれに花芽をつけ、ついた花芽は新梢の基部から順次展開し開花する。従って、花期は一般に長く夏から秋まで長い間花が見られる。例えば,ムクゲ、サルスベリがそうである。こうして整理していてはたと気が付いた。先日ムクゲの冬芽を観察して、ようやく冬芽らしきものを見分けたのであるが、この冬芽は葉芽(展開して葉や枝になるもの)であり、花芽でも混芽でもない。花芽は4月以降6月頃つく(花芽分化する)のである。これらは3月までに剪定しておけばどこの部位を切っても花が咲くということになる。写真のムクゲは植物公園に植栽されたもので、見る通り枝が伸び放題である。これから剪定するのか放任するのか注目しておきたい。
(以上素人ゆえ誤りないし不適切な部分があればご容赦願いたい)


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