里山コスモスブログ

イヌビワ 雄花序は秋に、雌花序は初夏にできる


上:初夏にできた雌株の若い雌花序(花嚢)
下:受粉した雌花序(花嚢・果嚢)が肥大し成熟してきた


上:受粉した雌株の雌花序が熟した果実(果嚢)になりつつある
下上段:秋から冬にかけてできた雄株の雄花序(花嚢) イヌビワコバチの雌が
この中の虫えい花(不妊花)に産卵すると、この雄花序は虫こぶとなって成長する

上下段:イヌビワコバチ産卵された雄株の雄花序が虫瘤となって成長したものと思
われる。この中でイヌビワコバチの卵は孵り→幼虫→蛹→成虫になった

イヌビワ (犬枇杷 クワ科 イチジク属 落葉小高木 雌雄異株 )  葉は互生、葉身は卵形ないし楕円形、縁は全縁。イヌビワは雌雄異株で、雄株の雄花序、雌株の雌花序(花嚢又は隠頭花序ともいう)がある。雌雄の花の間の花粉の授受粉はイヌビワコバチが媒介する。雄株の雄花序は秋から冬にでき、雌蜂は雄花序の奥にある虫えい花(不妊花)に産卵する。春になると虫えい花は虫瘤となって成長する。卵から孵った幼虫は虫瘤を食べながら成長し成虫になる。初夏、成虫になった雄蜂は虫瘤の外から穴を開け雌蜂と交尾し寿命を終える。雌蜂は産卵できる花序を求めて虫瘤を脱出するが、このとき体(花粉袋)に花粉をつける。この頃(初夏)雌株の雌花序が多数できており、虫瘤を出た雌蜂は産卵のためにこの雌花序に入る。そこで花粉授受の役目を果たすが、雌蜂の産卵管のサイズが雌花序の子房に合わないので産卵できず死んでしまう。秋から冬にかけてできる雄株の雄花序に入った雌蜂は産卵することができる。(あちこちに記述されたものの継ぎ接ぎであり、観察に基づくものではない。随分手間がかかったが、疑問は果てしない。)


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