里山コスモスブログ

サルスベリとシマサルスベリ



サルスベリの枝は曲がりくねって横に広がる(新梢が柔らかく先に重い花序/果序がつくためと私は思うのだが)


1つの苞から3個の蕾が出ているのを観察(1個が大きくその下の2個が小さい)-開花時期をずらして咲く。

上3段 トップは対生・互生が混じる。中断は2枚づつが互生。下段は対生状





下:コクサギ型葉序と葉腋の冬芽 葉柄は識別できない。

サルスベリ (百日紅 ミソハギ科 サルスベリ属 学名Lagerstroemia indica L.  落葉小高木 花期7月~9月 原産地:中国南部)  和名は猿も滑り落ちそうなすべすべした木肌に由来。又、別名の百日紅は夏の間長く咲き続けることに由来する。新枝は赤味を帯び又4浅稜があってやや角張る。葉は互生し、2枚づつが互生するコクサギ型葉序又は通常の互生が見られる。但し対生状も見られる。葉身は卵形~倒卵形で鈍頭/円形~凹型。5,6月頃に新枝の先に花芽分化し円錐花序を形成する。苞が開くと6個(~7,8個)の縫線を持つ萼に収まった蕾大小数個が現れる。萼片が開くと折りたたまれた花弁と蕊が出てくる。花弁は6(~7,8個)で、先がフリル状で基部は細柄状。それらが環状に並ぶ。中央に多数の短い雄蕊群があり、その外側の長い雄蕊6本が突き出る。雌蕊1は太く長い。花期が終わると萼は蕊を巻き込みながら閉じていき、その中で果実が成熟する。果実はさく果で6つ縫線(心皮)があり熟すとそれに沿って裂開し翼のついた種子が散布される。果実には萼片が残る。本種にはクスグリノキというローカル名があるという。これは裸状の滑らかな木の肌を掻くと、枝葉がくすぐったそうに動くことからつけられたという。出来るだけ高く幹を攀じ登っててっぺん辺りをくすぐってやると効果的だそうだ!
属名Lagerstroemia リンネの友人のMagnus von Lagerstroem(スエーデン人 1696~1759)に因む。彼が収集した植物がリンネに提供され研究された。属名は彼の名に因み、学名の後にリンネ(L.)の名がつく。
種小名indica インドに産する意。
バナバ=オオバナサルスベリ (学名Lagerstroemia speciosa) インドや東南アジ等熱帯地方に分布。
  種小名speciosa 美しく華やかな)  indica、speciosa共にリンネ(1707-1778)が命名

Magnus Lagerström (1691-1759) was a business writer and translator Swedish man, born in Stettin (Pomerania, then under Swedish control) .After joining the Swedish East India Company in 1738, he became a director in 1746. It benefits to his duties in this business venture to build rich collections from China and the East Indies, including ethnography and natural history, and donated to the Swedish Royal Family and naturalist Carl von Linnaeus (1707-1778).The latter he has also paid tribute to him by dedicating the botanical genus Lagerstroemia in the family Lythraceae.
マグナス・ローガ-ストロームはスエーデンのビジネスライターそして翻訳家であった。1738年にスエーデンの東インド会社に入社して、1746年に取締役(or理事)になった。このことは中国や東インド諸島からの豊かな収集物を蓄積(民俗学や博物学を含む)する試みに役だった。そうして収集物はスエーデン王室および博物学者カール・フォン・リンネに寄贈された。後に、ミソハギ科のサルスベリ属の属名に彼の名を献名することにより敬意が表された。




葉柄は短いが識別できる


シマサルスベリ (ミソハギ科 サルスベリ属 学名 Lagerstroemia subcostata 落葉高木 花期8月中旬~下旬) 沖縄・台湾・中国南部に分布するサルスベリの仲間で、幹は直立し10mを超える高木に生長する。葉は互生または対生してついている。葉身は卵状楕円形で先が短く尖る。新梢の先に円錐花序を形成し白花を多数つける。果実(さく果)は楕円形で、熟すと6裂し翼のついた種子を散布するが、冬期長い間枝に残っている。
サルスベリとの違いは幹は直立し高木に生長、葉先が尖り、花は小型で花数が多く密生する(観察個体)。果実はサルスベリに比較し小さく、細長い楕円形。
種小名subcostata  sub 副、下under+costata 肋骨/畝 に分けると、やや肋骨のある→やや主脈のある・・・これだと意味不明。やや畝がある(主脈・側脈がが裏面に突出し側脈の間が葉表側に張り出す)・・・葉の写真を見ると一応納得できる。結論としてよく分からない。

サルスベリ 花景2013-07-22


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「8 樹木 花と葉と果実」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2021年
人気記事