上:雌株、落花し2花柱が見える 下上段は雄花、下段が雌花
ヤマウコギ (山五加木・山五加 ウコギ科 ウコギ属 落葉低木 雌雄異株 花期5,6月 果期7,8月) 林縁等に生育し枝が横へ伸び或いは垂れ下がる。枝には棘がある。葉柄は長く、葉は5出掌状複葉、長枝では互生し短枝では束生する。小葉は倒卵状楕円形で基部が長い楔形をし柄がない。頂小葉(中央の小葉)が大きく、縁に低い鋸歯がある。短枝から散形花序を出し多数の黄緑色の小花をつける。雄株には雄花、雌株には雌花が咲く。果実は球形で7,8月に黒紫色に熟す。ウコギ属の根や皮は生薬に、若葉は山菜として、根、皮の薬用酒は不老長寿の効ありという。そこまで薬効なくてもいいから果実酒でも作ってみたい。
ヤマウコギの虫えい(虫瘤):葉柄に虫えいができていた。図鑑によるとヤマウコギに寄生するキジラミの一種によって作られるもので、ウコギハグキツトフシ(ウコギ葉茎ツトフシ)と呼ばれる。秋にこのコブが裂開し幼虫が羽化する。