うたのたまご

わたしの五行歌と、感じたことなど、きもちのままに。

国宝 阿修羅展

2009-04-13 08:33:07 | きもちのままに
友達と一緒に『ぴあ』で当たった特別鑑賞券で国宝 阿修羅展を見てきました。
休館日の夕方に人数を限定して開かれる鑑賞会です。

興福寺は学生時代に、お祭りを見にゼミの先生と訪れたことがあり、懐かしいところです。
最初に、中金堂から出土した鎮壇具がたくさん展示してありました。
どれも美しいものばかりでしたが、さまざまな石でつくられた玉がたくさんあったのが
印象的で、友達と何に使われていたのだろうと話していました。

どの仏像もすばらしく、細部まで緻密に細工がしてあって、見事でした。
とくに手の指などは、金属の芯に麻布を漆で何層も塗り固める技法で作られていて、
脱活乾漆造というそうです。展示品すべてそうですが、技術の高さに驚きました。

そして、メインの阿修羅像へ。
かなしみ、優しさ、悔悟、きびしさ、祈り……
さまざまな表情を見せる3面の美少年顔を美しいと思えるのは、
人生のなかにあるさまざまな悲しみ苦しみ、つまり人生そのものが美しいものだからだと、
わたしには、思えて仕方なかったのでした。