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   「非理法権天」

2010-05-19 11:44:15 | 政治・報道

   「非理法権天」

     
  
 
2010 5 18


HRP やない筆勝総務会長のブログ
http://yanai-h.hr-party.jp/ より転載。

「非理法権天」

2010.05.18
楠木正成がその軍旗に記したといわれている有名な言葉に、
「非理法権天」があります。

非道なものは理にかなうものには負けて、
理にかなっていても法律には負け、
法律は権力に負けて、
権力は天意には負ける、といった意味でしょうか。

現代の日本人には、あまりピンと来ない思想です。
なぜならば、日本は完全な法治国家だからです。

法律によって国民の権利は守られていますし、
法律を犯さない範囲での自由は、完全に保護されています。

政府であれ自治体であれ、いかなる権力者であっても、
法律の範囲内で行動するのは当たり前で、
それに反すれば検挙されて罰されるのは当然です。
この意味においては、法の下に万人は平等です。

これが隣国の中国になりますと、全く異なります。
歴史上、法治国家であったことは、一度もありません。
法律が存在しても、権力がそれを踏みにじるのは当然のこと

であり、法律や不文律など、守る方が馬鹿を見る、といった

マインドに直結します。

ですから、訪日した中国人が驚くのです。
日本人のモラルやルールを守る姿に。
ホームに線が引いてあれば、
日本人ならば黙ってそこに並ぶでしょう。
その光景は、「中国ではありえない」と驚くのです。

それは上海万博での騒動を見れば、違いが明白になるはずです。

日本は、かように高度に成熟した社会を形成しています。
法治国家であることは、当たり前のことではないのです。

しかし、ここに来て、「あれ?」と思わされるようになりました。
「法」が「権」に負けそうに見えて仕方ありません。

首相と政権与党という日本のトップ二人が、
政治資金規正法の疑惑で泥にまみれています。
しかもそれをマスコミも法曹も糾弾しようとしないで、
事実上、不問にふそうとしているように見えるのです。

このまま、「法」が「権」に負けていいのでしょうか?
これでは、社会システムが先祖がえりをしかねません。
日本のトップがモラルと法を踏みにじりつつあるのです。

これを、子供達にどう教えましょう。
権力者が守ろうとしない、法律やモラルを、
どうやって子供達に強制できましょうか。

法治国家としての根幹が揺らぎ、モラルが崩壊する姿を見たくはありません。
自らの進退を潔くしないならば、
そんな為政者は、国民が引きずりおろすべきです。
これは政策の内容や、行政能力の高低などという問題よりも、
もっと根本的で致命的な、国家としてのモラルハザードそのものなのです。


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