“政治主導”の危機管理能力
本日は「口蹄疫(こうていえき)」問題について、こぶな将人氏より2回目のメッセージをお届け致します。
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【こぶな将人寄稿】
宮崎県の畜産農家壊滅の危機を招いている口蹄疫の問題は「政治主導体制」を取った鳩山政権の危機管理能力、リーダーシップの低さが、
「判断の著しい遅れ」と「役所の無能力化」をもたらし、取り返しのつかない被害として表れた事件です。
この口蹄疫は、実は2000年に一度、同じ宮崎県で発生したことがありました。
この時には政府の初期対応がうまく機能したため、薬殺処分は3戸の牛計35頭のみで感染を食い止めることに成功しました。
それでも、当時は収束宣言までに50日かかり、この対応に総額35億円の費用がかかりました。
世界を見ると、イギリスを中心とする地域で、2001年と2007年に口蹄疫被害が発生しており、このときには、イギリス全土で数万頭の牛が処分されました。
私も当時、ネットで日々イギリスの様子を確認していましたが、非常に厳しい対応を取らなくてはならいことを実感しておりました。
イギリスの蔓延は「初期段階の対応が遅れたことが原因である」と総括されています。
これまでの口蹄疫の拡大を振り返ると、口蹄疫対策としては「いかに初期段階での対応を行う事ができるか」に尽きます。
被害拡大を防いだ2000年の時の対応と、今回の対応の違いは大きくは二つあります。
第一は、発症が確認された時の認定が非常に甘かったことです。
宮崎県で4月23日に口蹄疫の感染疑いが確認された水牛について、県の衛生所が3月末に立ち入り検査をしたのに、
典型的な症状がないため口蹄疫の可能性を疑わず、口蹄疫感染を見逃しました。
その時、遺伝子検査をしていれば、感染が分かったとみられており、早期対策のチャンスを失ったことになります。
まず、これが大幅な対応の遅れの始まりでしたが、更に政府の危機管理能力の欠如により、被害が爆発的に拡大したのです。(つづく)
幸福実現党 こぶな将人さん
HP: http://blog.canpan.info/kobuna/
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