７号９号

神亀酒造さんの「春」と「華」を飲み比べしました。

自腹じゃないですけど。

毎年、純米吟醸の槽口のお酒を、米の生産地違いとか酵母違いで出しているそうです。
「春」は協会７号酵母、「華」は協会９号酵母で、共に徳島県産山田錦を５０％精白。


９号は比較的短期間で華やかな香りのお酒ができると言う事で吟醸造りに大変人気のある酵母です。
１５年程前には鑑評会で上位に入る酒の８割近くが９号酵母なんて事もあったとのこと。
「鑑評会で金賞を取る為にはＹＫ３５（Ｙ：山田錦、Ｋ：熊本酵母＝９号酵母　３５：35％精白）
などと言われた事もあるようです。（美味しく造れますが没個性になりかねない。）

７号は戦後 吟醸酒用の酵母として使われ、
９号が普及してからは主に普通酒用として使われ続けてきました。


９号酵母使用の「華」は、なんというか、慣れた味。上立ち香も含み香も華やか。
７号酵母使用の「春」は上立ち香は控えめで、口の中でも穏やかに広がる感じ。
「華」の方が最初のインパクトは強くて美味しいなと思ったのですが、
飲み進めると、「春」がまろやかで落ち着いていて飲み飽きしない感じ。

結局、「春」「華」の他に２本、計４本あった７２０ｍｌのお酒のうち「春」だけが空になりました。
他は半分くらいずつ残り、一緒に飲んでいた・・・ていうか、ご馳走してくれた某氏はへこんでました。
残ったのはちびちび飲む予定だったのに なんで一番飲みたかった酒だけなくなるんだよ
見立てが良かったんじゃない？　　　　　　　　

・・・・・ごめんね。

　
余談ですが、純粋培養の酵母ってビールにそっくり。