早朝に 後はたりったり
夕方の5時半頃に我が家のカーポート横の茂みの、ごくごく細~い小枝に
地中から這い出してき来たセミの幼虫が、よじ登っているのを見つけたのです
必死で上へ上へと這い登っているのだけど、その枝はあまりにも頼りなさげだったし、
子供の頃以来久しぶりに、羽化する瞬間を視て見たいなぁ~と思ったので
茂みに落ちていた枝に幼虫を移し変えて、家の中に持ち入って
観察する事にしたのです
6時ごろからは夕食の準備をしないといけないので、じっと付きっきりで
見ているわけにはいかないのだけど
空き瓶に枝を挿してリビングに置き、家事をこなしながら観察を開始いたしました
暫くはまだゴソゴソと動いていた幼虫さんでしたが、10分程すると動かなくなり
“蛹”になりました
そして丁度6時ごろから背中が割れ始めたのです
それからゆっくりと30~40分かかって蛹から抜け出てきました
で、でも、仰け反って抜け出た瞬間に、ぽとりと床に落ちてしまったのです
びっくりしてしまいましたが、大丈夫のようなので枝に留らせようとしたのですが
どうやらまだ足がおぼつかなく枝に掴ることができないらしい…ので
しかたなく今度はクッションの上に置いてやって観察を続けました
白淡い緑色でしっとりと縮こまっていた羽が、ゆっくりゆっくりと伸びてゆき
乾いて表面が透明な感じになっていきました
それから、数時間かけて身体全体に茶色くなって、羽も乾きハリがでて
立派な“蝉”と成ったのでした
ここまでになるのに長かったなぁ~…
その間、私は夕食も済ませ、家事も済ませ、お風呂にも入って…と
それだけ時間がかかってもまだセミさんはクッションの上でほとんど
じっと動かないで(時々はゴソゴソしてたけど)居たのでした。
そして、夜の11時ごろに再び外にでて、元居た茂みの近くにある
太い木の幹に留らせて放してやったのでした
蝉は地上に出て成虫となれば、1週間ほどの短い命…
精一杯生きてね