漆工芸・スクラッチボード画/前田浩利のブログです。

日本の線画―前田浩利の仕事/銅版画・スクラッチボード画のすべて。

千年の伝承―漆工芸/前田浩利 3・11大震災を描く。(1)

2015年06月08日 | 前田伝統漆工房
   前田浩利の漆―魂の線刻画
    未曾有の大震災を描く―




 《大震災と漆工芸》―制作趣旨。
 
私の漆工芸沈金の技法は線描です。あらゆる造形は線のみによって表現しています。
 点描は飛び散る波の表現のみです。ぼかしの技法も線の集積で描画します。
 歴史の証言者として、また、この絵が文献として残るべく確かな顕彰の上で制作しています。
 越前漆器の漆匠の手による黒漆塗りの鏡面は、世界で最も堅牢で美しい塗りです。
 今回の大震災シリーズは大版サイズ(90㎝×60㎝他)で制作しています。わたしの沈金技法は、小刀で深く
 彫りながら絵を描き、その面に漆を挽き純金とプラチナ銀を擦り込み完成しますから、
 千年以上は変わらずに輝き続けるでしょう。

 
《取材方法と展開》
 地震発生時からテレビの各社の映像をデジカメで撮影し、流れる実写の場面を六千枚ほど記録した後
 その後の震災動画の映像集46本をパソコン内に収録しました。2012年3月、震災から1年を経た日から
 写真や動画集の映像を見ながらデッサンを開始します。リアルタイムで流れ動く映像から、瞬間素描400枚、
 のスケッチを制作、その後デッサン画を40枚完成しました。今回の漆沈金の制作は、20点が
 目標ですから、さらに構想を重ねます。     前田浩利 記


 
 (2015、6,10現在)


■この大震災シリーズは20点が目標ですから、これからの制作もぜひご覧下さい。










前田浩利・刻 画

E-mail:maeda8@ion.ocn.ne.jp
http://www.maeda-urushi.com
前田伝統漆工房
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   前田伝統漆工房/前田浩利
 
 

   

  
 
   




  次回は、前田浩利の漆工芸--魂の線刻画(8)になります。
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