お好み夜話-Ver2

どじょうふんだ

  
「どじょうふんだ ! どじょう、ふんだ・・・」

苦しそうな声で、かあちゃんが電話をかけてきた。
どじょう ??? 
なんだい ?
この寒空の下、田んぼにでも入ってどじょうすくいをしていたというのか。
それにしても、かあちゃんに踏みつけられる間抜けなどじょうなんているものか。

慌てふためいた時のかあちゃんの話は、何十年一緒にいても理解に苦しむ。
よくよく聞いてみたら、
「ドジをふんだ」
ということだった。
キミはどろぼうかい。

しかし、なんのドジをふんだのか ?
さらに聞いてみると、店の階段で足を踏み外して落っこちたというのだ。
そりゃあドジだ。
おまけに足を捻って捻挫したという。
最悪のドジだ。

ヒィヒィいいながら「モミモミ先生」の治療院へ行って、手当てしてもらった帰りだという。
今年も、今日を含めてあと5日で営業が終わるというのに、なんたることだ。
先日ぎっくり腰になりかかったばかりで、まだ腰にはベルトを巻いている有様なのに、ほんとに忙しい人だ。
明日の2階の予約を、この状態でこなせるのだろうか ?

まったく、最後の最後まで予断を許さないモグランポなのである。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「迷想雑記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事