映画「コラテラルダメージ」の公開記念で来日した「シュワちゃん」に3メートルほどの距離でお目にかかったのは、今から17年前。
映画のPRのあとステージに登壇したのは自閉症などの障害をもつ子供たちで、その時の「シュワちゃん」の顔はハリウッドスターというより温厚な白人男性そのもので、無表情で殺戮をくり返すターミネーターやプレデターに立ち向かう兵士にはとても見えない紳士だった。
その頃の「シュワちゃん」の奥さんは知的障害者のための「スペシャルオリンピックス」創始者の娘で、彼はそのスポークスマンとしての役目も担っていたようだ。
壇上で子供たちに囲まれてインタビューを受ける「シュワちゃん」の柔和な表情は、「古いがポンコツではない」年齢になったT-800にも滲み出ていることを「ターミネーター ジェニシス」を改めて見返して思った。
モグランポがオープンしてわずか3ヶ月後の1997年8月29日「審判の日(Judgement day)」が起き人類は滅亡の危機に瀕する。
日本にも飛来した核ミサイルで東京は焼け野原となり、その時熱い鉄板の前でお好みを焼いていたオヤジは爆風に煽られ鉄板の下敷きとなり、「投げちゃん」の予言のとおりコテが頭に突き刺さって息耐える・・・が、そこで思いもよらないことが起き、ドロドロに溶けた鉄板とポンコツな体が融合して新たな金属生命体「T-03 (オッサン)」が誕生するのだ・・・。
なんてヨタ話しをよくグダグダに酒を飲みながら深夜まで、「横浜の悪魔のあっくん」(まだ辛うじてオジイチャンにはなっていなかった)としたものだ。
あれから20年以上が過ぎ、ようやく御大「ジェームス・キャメロン」が腰を上げ正統な続編にして完結❓が作られ公開されるというから、「Judgement day」で生き延びた良い子は是が非でも観なけりゃならんのだ。
その前に、とても生真面目な性格の「T-03」は、もう何度となく観ていたシリーズ全部を見返した。
1と2だけ観りゃいいって言うご意見もあろうが、何を隠そう存在そのものを無視しようとしている「キャメロン」やその他の勢力に抗して「T-30」は、「クリスタナ・ローケン」 のT‑Xが嫌いじゃないから『ジョナサン・モストウ」版の3も観るし、とにかく全部観て予習したのだ。
特に、お勤め人時代に青山のショールームでさんざんお世話になった2は念入りに、あの「ダグラス・トランブル」にプレゼンした時よりも注意深く観て、当時は気にしていなかったシーンを発見した。
Tー1000から逃れて武器を隠してあるアミーゴのもとで束の間の休息で微睡んだ「サラ・コナー」が、突っ伏したテーブルにナイフで刻んだ文字は「NO Fate」、「カイル・リース」のセリフ「運命などない」だ。
Tー1000を倒しT-800を溶鉱炉に葬ったあと、「サラ・コラー」に何があったのか❓
何があったにせよ強い女「サラ・コナー」は運命を切り開いたのだろう、新作の邦題は「ターミネーター・ニュー・フェイト」なのだから・・・、だが騙されちゃぁいけない🤨
原題を見れば「Dark Fate」になっているではないか😳となればニュアンスはまるで異なる。
お話しの性質上いくらでも続きが作れちゃうとはいえ、この先まだまだ引っ張られても役者もコチトラもサイボーグじゃないからそんなに何十年も付き合っちゃあいられないんで、適度にケリをつけてもらいたいんだよね。
若手にバトンタッチして老いのもうひと稼ぎってやつじゃないだろうな「キャメロン」よ。
もしそんなデキだったら、制御不能になった「T-03」が暴れるぜぃ。
なんとなく残念な予感がしてならない「Tー03」なのだ・・・。
公開までもう少し、ダメでも良くても──I’ll be back👍
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