同室のお爺さんたちの咀嚼音やゲップ、痰が絡んだ咳を食事のときは聞きたくないからだ。
蛋白質やカリュウム、リンを抑えた味気ない食事は、「ハマちゃん」や「ホリちゃん」みたいな大喰らいには耐えられないほど量も少なく、水分も制限されているのでノドを通らず、悪魔島に幽閉された「スティーブ・マックイーン」のように生きるためになんとか胃の腑におさめるのみ。
テレビは疲れてしまうのでほとんど見ない。
薄暗い照明のベッドに腰かけ、本日の昼食のお供は「永ちゃん」。
モソモソの低蛋白米を口に運んでいると「アリよさらば」が流れた。
♪ Why❓ なぜに・・・ 生きているのか❓ 教えてくれ
俺はごめんだぜ 一人で行くぜ この道のどこかで 倒れても 俺の人生さ
Why❓ なぜに・・・ 歩き続ける❓ Why❓なぜに・・・ ♫
う~ん、「秋元康」好きじゃないけど、この際沁みるぜ・・・。
担当医が来て、腫れた左腕に消炎クリームを処方してくれるそうな。
点滴の針は太くて静脈に炎症を起こすことがあるそうな、で右腕に刺さったままの針ももう抜いていいことになった。
血圧がやっと落ち着いたからで、また180以上に上がったら再度チクリだが・・・。
ハア・・・、針を抜いてスッキリ、履き古したパンツを脱いだように楽になった。
これから毎日でも予約してシャワーも浴びられるようなので、汗をかいても安心だ。
ま、普通に寝ている分には汗もかかないが、やっと鎖から解き放たれたのだから足腰が弱らぬように院内探検に出かけようと思い、非常階段の位置や各階に何があるのかを確かめ、上下の移動には階段を使うつもりだ。
かあちゃんにウエアとシューズを持ってきてもらおうかなどと、喉元過ぎたら何とやらの懲りない患者は企んでいる。
医者の話しでは胸の水はだいぶ引いてきたとのことで、土曜日はなにも検査はないので、週明けから治療法を考えていきましょうだって。
やっぱり欧米の神様が決めた休みはくつがえらず、下手すりゃ来週いっぱいは退院できないかも・・・😔
ということで、この土日はヒマヒマちゃんだから、自分で調べられる知識は頭に入れておこうと朝からネット検索。
まず、万が一腎臓透析になっても走れるのか❓ 自宅で自分で好きな時間に透析することは可能か❓
それはすぐ見つかり、自宅で自ら透析してフルマラソンを走っている人の体験談で、それによると、ジイさんがやっていたような診療所などの施設で受ける透析はだいたい4時間ぐらいで夜間遅くは嫌がられる傾向があり、4時間の透析だと厳しい食事制限と水分制限が必須だが、自宅透析で6時間以上のゆっくりした透析なら食事制限もなく、むしろ栄養を補給した方がよく、健常者と変わらない生活ができるという。
むろん各自の条件などはあるが、推奨している医者も増えているそうな。
これは朗報‼ まだそうと決まったわけじゃないが、もしもの時はこの策でいくぜィ👍
だがもし心臓弁膜症だったら・・・、これは厄介だ😑
このオヤジの場合、①僧帽弁狭窄症 ⓶僧帽弁閉鎖不全症 が医者の言葉や自覚症状から考えられる。
あくまで素人考えなので、他の大動脈の同じ症状かもしれん。
がどっちにしても対処法は限られ、カテーテル治療か外科的治療しかない。
カテーテルは開胸手術しないから負担が少ないが当然条件もあり、胸を開く手術ではチタン製や豚の生体弁を入れたりするからけっこうイヤだな~😓
女性の胸は開いたことがあるが、オヤジの胸開いてもなぁ・・・。
しかも心臓弁膜症と確定して治療しだしたら、もうフルマラソンはけっして走れない。
走るとしても、せいぜいゆっくり負担をかけずに10km程度だろう。
腎臓にしても心臓にしても適度な運動療法は推奨される、まこの適度ってやつが曲者だが、専門家の運動処方箋が必要になるようだ。
こうして調べてまったく走れなくなることはなさそうだとわかったが、ヘナチョコランナーは何のために走るかといえば、ゴール後のシュワシュワの黄金水が目当て。
だがそれは腎臓・心臓共に水分制限されるので、クジラのごとくプファ~‼と飲むことは命とりだ。
一滴も飲んじゃダメだというわけじゃないが、これまでのような飲みは二度とできないだろう。
天罰😇 自業自得😎 やはりバカは死ななきゃ治らない🤬のか・・・・
ヒマすぎてロクなことを考えないから、クサリを解かれたことだし体を動かすか💪
てことで、窓の外を見ながらストレッチ、スクワット。
いきなり15階の階段上り下りは無謀かもしれんので、まずは体をほぐすのだ‼
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