お好み夜話-Ver2

お昼

お勤め人時代に、衆議院議員会館へ、さる党のある代議士を訪ねて、ちょいといわく付きの土地についての、アンダーグラウンドなお願いをしにいったことがある

その代議士は、そういう件に強いということだったが、翌日早速効果が現れ、担当の役人は苦虫を噛み潰したような顔で、イヤミたらたら印をついたのだった。
はるか昔のことではあるが、今もたいしてその体質は変わっていないだろう

何事にもウラはあるものだ。

口の曲がったソーリは、最後の悪あがきに飛び回っていると、案内の衛視は控え目に言うので、じゃあ国会議事堂のてっぺんにあると噂される、フリーメーソンの儀式にのっとって作られた部屋が見たいとふっかけると、自分は知らない、聞いたこともないとにべもなかった

きっと建物内の監視カメラと他の衛視は、おでこと鼻の頭の皮が日焼けで剥けている不審なオヤジに注意を集めたろう

衆人看取にさらされること1時間とちょっと、かあちゃんと腹の虫がうるさいのでランチタイム

赤坂エクセル東急でランチバイキング
お皿いっぱいに盛ったカニとローストビーフで、かあちゃんはすっかり無口になった。

オヤジはその食いっぷりに呆れ、言葉を失うのであった

そのうち国会議事堂内に、議席を増やした「日本天然党」の部屋ができるのかもしれない

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