偉大なる即席ラーメンの発明者「安藤百福」翁の記念館にもなっており、いつかは行ってみたいと思っていたが、小僧に先をこされてしまった。
ここではオリジナルのカップヌードルが、具や味を選んで作れる。
小僧が作ってきたのは、カレー味にチャーシューとキムチを入れたもので、チキンラーメンの製造工程も体験してきたらしい。
すこしは記念に飾っておくのかと思いきや、その日の晩飯にさっさと食べてしまった。
カップヌードルにはずいぶん、若い頃からお世話になっている。
一人暮らしをはじめた19歳の頃、友達とどこかで飲んだくれて明け方戻ってきて、アパートの近くの自販機でカップヌードルを1個買った。
まだコンビニなんてものはない時代だったから、この自販機はとてもありがたかった。
お湯が出て、フォークもついているので、蓋をして部屋まで持って帰ると食べごろになっている。
1つのカップヌードルを友達と分けあって食べ、残りのスープの中に冷ご飯を入れて2度楽しめる。
カップヌードル1つで、お腹はなんとか満たされたあの頃。
どこで飲んだかはまったく記憶にないが、カップヌードルの思いでだけは今も鮮明だ。
市場でバイトをしているとき、箱買いをしたこともあったっけ。
だが大量にあるのは、あまりいいことじゃない。
1つか2つ、無くなりそうな危うさがそそられるのだ。
いろいろな味のカップ麺が登場したけれど、やはり王道は元祖カップヌードルと、カレーヌードルだ。
しばらく食べないと、無性に食べたくなるものの一つで、もはやソウルフードといってもいいだろう。
ちなみにかあちゃんのソウルフードは、ペヤングソースやきそばで、必ずといっていいほど家の食品庫に入っている。
明日地球が滅亡するとして、最後に食べたいものがペヤングソースやきそばだというのだから、ほんとに安い人生だ
このあいだネットで、カップ麺専用のタイマーで、ウルトラマンのカラータイマーになっているものを見つけてしまった。
ちゃんと音と点滅でリアルに3分間の到来を知らせてくれるという優れもの欲しい。
自分へのクリスマスプレゼントにどーだろーか、と悩むクソおやぢなのである。
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