お好み夜話-Ver2

二の酉にて

店に飾っていた熊手を持って、2年ぶりに酉の市に行ってきた。

店舗を改装した4年前に、鷲神社で大奮発してお買い上げした熊手だったが、次の年には一番安い1000円のやつを付け足しただけで、去年は酉の市にすら行かなかった。

だいたいこのオヤジは縁起などかつぐタイプではないし、大枚はたくならiPhone4Sを買ったほうがいいと思っていたのだが、縋って何とかなるものなら、このさいワラや神様にでも頼ってみた方がいいと、かあちゃんと協議した結果の酉の市だった。


まずはすっかり御利益のなくなった熊手を回収してもらい、まるっきり覇気の感じられないアルバイトのお兄ちゃんの振る紙きれの下をくぐり、神社の中へ。



相変わらず入り口近くの店には、石原都知事親子のお高い熊手が売約済みになっていたり、サンリオの馬鹿でかいキティちゃん熊手があったりと、ワラや神様に縋る必要のない連中のこれ見よがしな熊手が目を引く。


迷ったあげく、もうどうでもよくなってきた頃に、かあちゃんが一軒のお店で引っかかった。

店のお姉さんのお勧めする熊手はこちらの予算と合わなかったのだが、ちょっとイロをつけてくれればまけてくれるというので、「オヤジ色に染めてやろうか( ̄◇ ̄;) 」と言いたいのをガマンして、プラス1000円色をつけてお買い上げ、シャンシャン。

値切ったけれど、新しい熊手を担いで意気揚々と神社を後にし、焼鳥やら、タコ焼きや、お酒の屋台の誘惑にも負けず、浅草まで歩いたのだった。

今夜からその熊手は店には飾るが、どんな高い熊手でも裏を返せば作りが安っすいし、気休めな縁起物だということは明らかなので、来年は自分で作ろうと思った。

ウルトラマンやゴジラやカネゴンを、これでもかというほど飾り付けて、真ん中にモグランポを鎮座ましましてやろう。

その方がよっぽどウチらしくって、いいんじゃないの。

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