「正義」というものは立場や情勢によってたやすく変わる。
ラスベガスのコンテナの中でGがかからないまま機を操り、3000メートルの上空から無反動のトリガーで放たれた死が地上を襲う「ドローン・オブ・ウォー」。
そこに無関係な一般市民がいようとも、冷徹に下された指令は「正義」だ。
そんなアメリカの「正義」を、神のごとき力の持ち主「スーパーマン」が行使したら、巻き添いをくう犠牲者がいないわけがない。
「悪魔は地からくるのではなく、空からやってくる」とうそぶいた「レックス・ルーサー」と、恐怖で闇を糾そうとした「バットマン」とは何が違うのか?
モノクロでシワシワのタイツ姿の両雄に心踊らされた昭和の良い子は、身勝手なDCヒーローのダークナイトぶりに戸惑う。
さて、もう一方のアメリカの正義を守るマーベル軍団はというと、さすが北軍と南軍に分かれて戦いを繰り広げた国だけに「シビル・ウォー」だ。
「スーパーマン」と「バットマン」と違い、マーベルの二枚看板「キャプテン・アメリカ」と「アイアンマン」はともに戦争と軍事産業のあだ花のように誕生した。
よほどのマーベルファンてもなければ、「キャプテン」と「スターク」の確執、「ウインター・ソルジャー=パッキー」を身を挺して庇い世界を敵に回す「キャプテン」の行動が理解しがたいかもしれない。
かく言うオヤジもそうだったので、キチンと予習をしてから観たのだった。
まあ、超絶パワーの持ち主たちが暴れ回るのだから当然ツッコミどころは満載だがそれは置いといて、お話しはDCの「正義」よりも良くできていると感じた。
単にアクションを楽しむだけならいいが、これからも続く「マーベル・シネマティック・ユニバース」をより理解したいなら、ある程度の予習はした方がいい。
【予習 その1】
第1作「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」、第2作「キャプテン・アメリカ・ウインター・ソルジャー」。
シリーズだから最低この2作はおさえておくと、「キャプテン」と「ヴィブラニウム」製の盾の誕生に「スターク」の父「ハワード」がかかわっていること、宿敵「ヒドラ」と幼馴染で戦友の「パッキー」の秘密がわかる。
【予習 その2】
「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」の続編とも言えるので、しょうもない🙄と思ってももう一度観といてもいい。
なぜ「ハルク」「ソー」が出てこないかもわかるしね ( 連中が出たらそりゃもう収集がつかなくなっるって事情もあるけどさ )。
【補足】
「アントマン」を観ると、「ハワード・スターク」が怪しい軍事研究にどっぷり浸かっていて、「アントマン」がなぜ「キャプテン」側につくかってこともわかるし、オキテ破りなヘンシンをしてもしゃーないって思えるかも。
147分の長丁場だからタンクを空っぽにしてから観た方がいい、小僧は我慢できずに途中席を立ってしまった・・・親のシツケが悪い・・・、でもエンドタイトルが終わるまでおとなしく観ているのは正解、最近は大体そうだけどチラ観せがあるので。
こんなところかな❓ ネタバレ的なことは書いてないと思うけど。
ちなみに昭和の良い子はご幼少の頃、「バットマン」ヴァージョンのGIジョーを持っていた。
ある日女の子のリカちゃん人形と遊んでいたら、リカちゃんの上に「バットマン」が覆いかぶさるように倒れた。
ドキッ😍とした経験がある。
今だったら、「ブラック・ウィドウ=ナターシャ」のフィギュアの上に「キャプテン」がかぶさっちゃたら、やっぱりドキッ😍としちゃうかもね。
DCもマーベルも好きであります、映画は欠かさず観ております、だいたいオモロイと思うちょりますです、ハイ。
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