たらったら♪生活

10年前の子宮頸がん2b放射線単独療法経験日記

退院後の状態~ 予想外の辛さ

2006-10-06 | 母は乳がん?
母は退院してから、じわじわと胸の痛みと
うっとうしい不快症状に1人ショックを受けていた。
母の中で手術が終われば気持ちも軽くなると
ずっと思っていたようだ。しかし手術が
彼女の想像していたような楽なものではなかったし
退院後からの胸の痛みとその気持ちの良くない
不快な感覚に気分も晴れるわけもなく
「こんなことになるなんて」「こんな痛みや
不調を医師はきっと知るわけもないし
この感じを訴えても、わかってもくれないだろう。
ただ切れば、あとは関係ない。自分の胸を切った
女医なら少しはわかるだろうか」と話す。

私の前ではあまり痛みや胸の不快感を口にしない。
痛み止めの薬も知られないように飲む。
今さら辛さを言ったところでもう遅い。
私に「だから温存してくれる病院へ行くべきだった
んだよ」「事前に全摘の大変さを話して教えようか?と
聞いたら知りたくないって言ったから言わなかったけど
痛みは何年も続く人もしるし大変らしいよ」と
言われるのもイヤなのだ。自分で多少なりにも覚悟して
選んだのだから。私もあまり触れない。

それでも聞き出してみると遠慮がちに
「胸が硬くてバンと張っている。車に乗ると
揺れや振動がすごく響く。いつも痛い。
痛み止め(ロキソニン)は効かない。とにかく
本当にこの不快は気持ちが悪くて気が休まらない」
とこぼす。

胸部の切除はかなり、しんどいようだ。
私が忘れてしまっている大昔に受けた
虫垂炎の手術なんかとは比べ物にならない
くらいの術後の辛さがあるようだ。

乳がん手術体験者のHPや体験本を読むと
本当に胸の痛みと不快な症状は辛そうだ。
手術後は胸に鉛の板を入れたようだとか
片方の胸がなくなることでアンバランスに
なって、まっすぐ歩けないとか冷たいものを
飲むと胸にしみるようだとかペンチで
挟んでいるようだといった不快症状を
訴える人が多いようだ。←これらを
打ち込みながら私は体のあちこちが痛くなって
くる。こんな状態の日々を送らなくては
いけないとは。そしてほとんどの人達が
まさかこうなるとは手術前に誰が予測するだろう。
今でこそ体験者の方々が詳しく教えてくれるから
事前に情報収集は出来るが。

そんな状態で手術後すぐに抗がん剤投与を受けたり
放射線をかけたりするのは、ものすごく
しんどいだろう。多くの人がそれを耐えている。
胸に限らず婦人科がんや他のがんで手術と
併用療法を耐えた人達の心中は察するに余る。
もし組織検査の結果で抗がん剤投与が必要と
なれば今の母にそれが耐えられるだろうか。

母は調子の悪さのせいか少しイラつき文句が多い。
退院後の診察日がだんだんと近づくのもまた
不機嫌になる理由。高齢になって扱いにくく
こちらも疲れやストレスを抱えていると、
気を使っているはずの私も時として母と
接するのが正直、億劫になることもある。
私は「いい娘モード」は長時間持続が
利かない欠陥品。困ったものである。







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