ウェネトさまの館

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ミニ額祭り(銀座中央ギャラリー)

2024年06月04日 20時00分00秒 | 展覧会・美術関連

昨日は、2つのグループ展を観たのでございます。
会期の短いほうから書きますぞ。

銀座中央ギャラリー「ミニ額祭り」
https://chuogallery.com/events/2024/20240603minigaku/index.html
(写真撮影は許可を得ておりまする。山川空の作品のみ撮影不可)

昨年も楽しかった「ミニ額祭り」、今年も初日にまいりましたのじゃ。
海外など遠方にお住まいの来場者は、購入作品は即お持ち帰り可じゃから、無くなる前に全作品観たかったのでございます。

額縁最大サイズで22cm以下のミニ額作品で、参加作家は14名。
昨年も14名じゃったが、6名が入れ替わっておりまする。

会場はこんな感じ。開廊直後で賑わっておった為、一部分じゃ。

それぞれ1点くらいずつ載せまする。

★安藤美仁
《幽霊》
8点出展。昨年初めて観て気になった作家。
本物の鳥の羽根も使われ、一見シロフクロウかと思うた幽霊、ツボじゃ。


 
★いのうえあい
《たゆたう》板に和紙、墨、岩絵具、銀箔 100×100㎜
日本画9点。わたくしの古いコンデジ写真では不鮮明じゃが、タンポポの綿毛が繊細なのじゃ。


 
★岩永恵理
《三つ編み》12.7㎝×8.9㎝ 画用紙、鉛筆、アクリル、金泥 2024年
鉛筆画7点。いずれも素敵じゃが、こちらの可愛い少女をば。


 
★小川彩菜
《王冠》2024 ペン
緻密なペン画が16点も。水彩で彩色の作品は色彩も綺麗じゃった。

もう1点。《ダリアのぼうし》2022 ペン 水彩
昨年は小さな猫のペン画をお迎えしたが、今年はこちらをお迎え。
鳥好きじゃし、現在お供のEが、訳あって外出時は帽子を被る生活ゆえ、タイムリーじゃったからの。


 
★笠原拓三
《満月》寸松庵(136×121㎜)鳥の子色紙、箔、岩絵具、膠
日本画9点。いずれも箔使いが印象的でございます。


 
★枯葉庭園
《森の灯火》透明水彩,W&Nプロフェッショナル水彩紙 100㎜×148㎜
水彩画7点。わたくしのコンデジでは綺麗なキラキラが写らぬのが残念。
在廊のご本人にお話もお伺い出来、楽しゅうござりました。


 
★仔象舎
《烏天狗ちゃん》アクリルガッシュ 130㎜×130㎜(2024年)
9点の出展。烏天狗ちゃんたいそうお気に入り。桜文鳥も可愛うござりました。


 
★菜
《金平糖》透明水彩、ラングトンプレステージ紙(100㎜×100㎜)2024
水彩画4点。それぞれスイーツの名前がついた昭和レトロな少女。


 
★しぶたさえこ
《幸福を運ぶ鳥》卵テンペラ、合板、金箔 2024年
7点出展。この作家の作品はいつも楽しいが、今回はミニ額を通り越したマイクロ額にビックリ。
こんなちっちゃな作品、今まで観た事ないぞよ。押しピンと大きさを比べてくだされ。

もう1点。《みかん狩り》卵テンペラ、合板、金箔 2024年
来場者の間で話題だったこちら、ハシゴを降ろしてみかん狩りに来ようとする黒いのが、猫かウサギか別の生き物か肉眼では分からず、写真に撮ってもボケボケで謎なのじゃった。


 
★新原充子
《ねぇ?!》水墨 35×46㎜ 2024年
20点ほどもございます。ブローチ風な額の作品可愛い。


 
★菫妃里
《アヌビス神》2024年 ペン・アクリルガッシュ・色鉛筆
10点の出展。いずれも明るい色彩が印象的じゃ。


 
★関戸さやか
《blue flower うさぎ》和紙に岩絵の具、色鉛筆 10×10㎝ 2024年
14点の出展。動物モチーフの作品が多くてほのぼの。


 
★前川香桜里
《こみちちゃん》
4点出展。いずれも人物のお顔じゃよ。


 
★山川空
《ハンカチをどうぞ》ATCサイズベニヤ板 油彩混合技法 2024.
大好きな作家じゃが、今回は写真撮影不可で残念~。
5点のうち1番お気に入りは、本を読みながら涙を流す王子チックな猫。たいそう可愛い。

ツボな小さい作品をたくさん観られ、楽しゅうござりました。
会期は6月8日までじゃが、お持ち帰りされる作品もあるゆえ、たくさん観たい方はお早めにの。

午前中にもうひとつ観たグループ展の話は、また後日。

さて、ギャラリー近くのベローチェでひと休みじゃ。
とろうま贅沢プリンをお願いいたしまする~。

ソフトクリーム、もっとモリモリ盛って下さいまし~!(こらこら)

★本の話:其の壱
『青い煮凝り』エドワード・ゴーリー
今年4月に出版されたゴーリーの新刊、やっと読んだぞよ。
ゴーリーは大好きで、ペンの緻密さも、人物のファッションも、背景(特にインテリア)も、韻を踏んだ文章もツボなのじゃ。

ゴーリーの原画は、殆どが絵本と同じサイズで描かれておるが、この絵本の原画もこの小ささなんじゃろうのぅ。

オペラ歌手の物語で、バレリーナが主人公だった『金箔のコウモリ』と対になっている感じじゃった。
しかし「青い煮凝り」とは何ぞや?

★本の話:其の弐
『太陽の石』乾石智子
カバーイラストを手掛けた羽住都の制作動画を見て気になり、文庫本入手。
母子草をモデルに描いたという緻密な模様が美しい~。
原画も観てみたいものよのぅ。
小説は明日じっくり読む所存。