こんにちは
様々な競技で重要な試合が続く7,8月ですね。サッカーワールドカップも大いに盛り上がりをみせていますね
今日のネタは、「試合で緊張し過ぎるとうまく身体がうごかなくなるような経験をしたことはありませんか?」についてです。
その典型的な例が、かの有名なフィギュアスケート選手の冬季オリンピックでのパフォーマンスです。
残念ながら、自分自身や周りのひとが期待したようなパフォーマンスができませんでしたよね。
その選手はインタビューの中で、「自分でも何が起こったのかわからないです。自分の体と考えがコントロールできませんでした」と話しました。
アスリートがプレッシャーや不安に対処できない場合、パフォーマンスが悲劇的に悪くなることを経験します。
それは単に良くないパフォーマンスではなく、最悪のパフォーマンスです。これが、チョーキングの結果です。
アスリートは、コーチ、チームメイト、家族、ファンを含む周りのひとを感動させるようなパフォーマンスをしようとした時、及び/または、自分のパフォーマンスに疑いがある時にチョーキングを経験します。
アスリートはそれぞれにチョーキングに陥る可能性を有しています。そして、その原因はアスリート自身及びアスリートの置かれた状況にあるため、チョーキングを防ぐことは残念ながら簡単ではありません。
よって、アスリートは、自分に合ったチョーキングへの対処法を見つけるため、様々な方法を試すことが必要です。
アスリートはチョーキングを様々な言葉で説明します:完全に自信を失ってしまった、からだを動かすことができなくなってしまった、不安や緊張感が増してしまった、感情のコントロールができなくなってしまった、また、自身への疑いが押し寄せてきた、といった言葉です。
ラグビー世界一のチームであるオールブラックスのキャプテン、リッチー・マコーは、
「反応が悪くなり、動きが鈍くなり、コーディネーションがなくなる。判断が出来なくなり、何をしているのかもわからなくなる。
周りの声も聞こえないし、前で何が起きているのかも見えなくなる。」とその状態について説明しています。
プレッシャーの中で良いパフォーマンスができないアスリートは、同時にプレッシャーがない場合には最高に良いパフォーマンスができる能力を持っています。また、練習においては誰よりもよいパフォーマンスをすることも可能です。
しかし、練習においては発揮することができるスキルであっても、試合になると、プレッシャーや不安によって潰されてしまいます。
それは、ワーキングメモリー(作業記憶)の容量が悲劇的に減少するためです。
スキルを遂行することに集中しすぎること(考えすぎること)により、優れたパフォーマンスをするためのワーキングメモリーを消費することにつながります。よって、自動的にプレーすることが出来なくなるわけです。
では、どのように対処していけばよいのでしょうか?
次回、対処法についてお届けします!
荒木香織でした
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