シニアなシステム屋の身辺事情

そろそろ現役引退してもいいようなトシなのに生涯現役をめざすシステム屋の身の回りの出来事・・

夏休み!

2006-09-25 15:37:23 | Weblog
ウチの会社は全員で同じ夏休みをとらない。7月から9月のあいだで
仕事に支障が無い日を自分で選んで取得する。

この種の判断がなかなか出来ない私は、夏休みがいつも遅めになって
しまう。今年も9月に入ってからになった。

ところで今年からバイクに乗り出した。コトの発端は、大阪本社に
勤務していたときの部下と飲み会でバイクのハナシになってしまい、
まぁそれはその場で終わった。が、その部下が出張で東京に来たとき、
飲み会のことを思い出してしまった。そのあとの経緯は省略するが、
ともかく手元にバイクが来た。

こんな乗り物、ムキ出しで暑く寒く風雨に弱く荷物は満足に運べず、
そして一瞬のミスが取り返しのつかないことになる。実用面でいえ
ば何の取り柄もないに等しく、ヘタに扱えば路上で危険極まりない
物体と化す。エアコン効いた空間にベタッと座り込み適当にギアを
放り込んで気に入った音楽聞いたり会話楽しみながらハンドル握っ
ていれば前にすすむクルマとは全く異なる。乗っているときは緊張
の連続なのである。

しかしその不便さが、その一瞬たりとも気を抜けない緊張感が、
バイクの魅力なのかも知れぬ。峠に差しかかりコーナーを抜けよ
うとするとき、それしか考えぬ自分がそこにいる。

さて、夏休みのことだ。日頃は近所ばかり走り、タマに遠出しても
日帰りばかりだったので、初めて泊まりがけでツーリンドとやらに
行ってきた。目的地は伊豆の温泉。バイク旅は目的地を定めず、あ
てどもなく行くのが王道とされるそうだが、そんな贅沢な時間の使
い方はまだ出来ない。せめて、泊まる場所だけは確保しておいて、
そこへたどり着く行路だけ自由にしてみよう。

海、山、道、味覚。伊豆はそれらの魅力を凝縮した場所だ。さまざ
まな風の匂いにつつまれ、陽光さんざめくなかバイクと一体になり、
私はいつまでもスロットルを開き続ける。幾度も心を開放させる
眺めがあらわれ、そのたびバイクを停めぼんやりと風景と一体にな
ろうとする。宿に着き温泉に疲れを流し酒を飲み心地よい酔いのなか
床につき手足を伸ばすとき至福を感じる。

また来ようと思う。またこんな休みが来て欲しいと願う。それを
叶えるには、日常という長いトンネルに戻らねばならぬ。そのトン
ネルの入り口に立つとき心残りが出るかと思ったが、帰路は案外
すんなりと気持ちが切り替わり、いい思い出だけが残った。

思い切ってバイクを買って良かったと思っている。

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