シニアなシステム屋の身辺事情

そろそろ現役引退してもいいようなトシなのに生涯現役をめざすシステム屋の身の回りの出来事・・

経験と実績がモノいう世界

2007-09-07 12:52:59 | Weblog
またシステム開発には直結しない話題。

ウチの会社はコミュニティラジオのスポンサーを降りたが、
私自身はモータースポーツ番組でタマに出演したり構成する
役割を少しだけ手伝っている。無論、本業に影響しない範囲
という条件で。

この番組、国内外のモータースポーツをビギナー向けに紹介
するという主旨なのだが、いままで情報源を他のメディアに
頼ってきていた。いきおい、内容が他メディアと似たことに
なってしまうが、折角の放送なのだから、出演者のナマの声
で伝えてはどうかと試みている。

実際には街に出てモータースポーツに関連するショップに
インタビューをしたり、プレスの立場でサーキットに行って
特定チームの戦いぶりをレポートしたり。

すでに、クルマのレースではフォーミュラ・ニッポンや
スーパーGT選手権で富士スピードウェイや、もてぎサー
キットへ取材実績ができた。

バイクのほうは、7月末に鈴鹿に行って、あの最大イベ
ント「8時間耐久レース」いわゆる8耐も取材した
(写真は8耐フィナーレの名物、花火)。

いちど取材の経験を積むと、取材申請はどこにどのように
したらよいのか、取材前の準備はどうするか、当日はどう
動き、取材後の編集はどうするのか、いろんなことが判っ
てくる。

そして今月はバイクでは、もてぎサーキットでMoto GP、
そしてクルマは富士スピードウェイでF1(フォーミュラ・
ワン)がある。どちらも世界最高峰のレースだ。これに何と
か取材を敢行しようと、番組スタッフと動きはじめた。

通常、こういったレースへの取材申請はサーキットのプレス
向けWebページに申込み内容が載るのだが、たとえば
Moto GPは「締め切りは別ページで告知します」が
載ったままだった。

レース日の一カ月ほど前、申込み締め切り日が載らないので
おかしいと思いサーキットに電話すると

   「あ、締め切りました」

だって。Webページには載ってないことを言うと

   「昨年取材にこられた方々に個別に連絡しました」

ふーむ。新規参入は難しいのか。しかし何とかお願いして
申込み書を書き、しばらく待っていると外国の主催者宛て
の申込書が再度必要と言ってきた。英文のそれをよく読むと

    過去にMoto GPの取材経験あるか

そんなん無いヨ!


F1のほうは別のスタッフ(出演者)が申込みをやっている
が、状況は更に厳しくて海外にあるF1主催者に国際電話
かけて取材意図を説明したとか。

ともかく、やるしかないぞ! の意気込みでMoto GP
そしてF1の取材許可を得るべく挑戦中なのである。過去か
らのメディアを大切にする気持ちは判るけど、新規参入は
非常に難しくしているのかなぁ。華々しいモータースポーツ
の世界って、結構こういったことを守っているのですね。



今年も熱い夏が

2007-07-27 11:49:44 | Weblog
「暑い夏」ではなく「熱い夏」なのである。

年にいちどの展示会。自治体向けに開発し
販売している当社ASPサービスをアピール
する、またとない機会なのだ。

昨年から出展を始めたこの展示会、今年は
昨年の経験をもとにいくつか改良点を加え
た。

・ブースは流動客相手の配置とする
 (客はブース奥まで踏み込まないから
  ブースと通路のあいだで紹介する)
・1時間ごとにMCがデモショーする
・出展社セミナーで商品説明と事例紹介
 する

3日間のフェアが済んで早や半月。反響を
伺っていると、どうやら以下に分類できる。

1 すでに導入済みだが比較のため
2 導入検討中
3 全然計画ないけど勉強のため
4 単なる通りすがり

当然、2がターゲットになるが3も大切な
方々だ。展示会の会期は3日だったけど、
これからが長い。

キックオフ!

2007-07-10 10:27:13 | Weblog
昨年からコンサルでお邪魔していたお客様のシステム開発が始
まった。
私はずっと、お客様の立場で一緒に考え、たまには助言を申し
出たり、また開発側の事情を説明したりして、作るシステムの
アウトラインを作ってきた。


業界の通例としては、コンサルタントを担当した会社が、そのまま
システム開発を受注するものだが、私はあえてそれをしなかった。
ウチの会社には悪いが、開発するシステムについてウチの会社以外に
もっと最適なところがあるかも知れない。開発価格についても、一社
だけでは本当にその価格が妥当なのかが判らない。それに、数社の
提案を聴いてみて、こちらが出しているシステムの考え方に反映でき
る可能性がある。

数社から提案を受け、何度も検討を重ね、ようやく納得できる一社に
発注が決まった。納品物と価格を決め契約を済ませ、こちら(発注す
る客側)と開発側の担当者が一堂に会して開始のセレモニー、いわゆ
る「キックオフミーティング」がもたれた。

いままでは客という、ひとつの価値観でまとまった組織で動いていた
が、これからは客の要望に沿ってシステムを作り、それで利益を得る
開発側という、異なる価値観を持つひとたちが加わる。更にこれから
は予想外のひとたちも関与するかも知れない。

だれがどう動いていて、どんな状態なのか、私はあくまで客の立場で
マクロな視点でみてゆく必要が出てきた。これからの開発は長い。
しかし時間はアッという間にすぎてゆく。同じことの繰り返しのよう
だが、しかし過去の経験則が活きないことが多々ある。ときには
発注側・開発側とも辛辣なことを言わねばならぬときもあろう。しか
し目指すことは、客の満足であり、開発会社の利益であり、そして
開発に携わったメンバーの充足感であろう。そのカナメに位置に居る
と心得、プロジェクトをみてゆこうと思う。

これも異業種交流、なんてね

2007-06-29 15:57:03 | Weblog
ウチの会社が提供していたコミュニティFM局の番組が終わった。
番組の最初っから、共演のふたりは私を泣かそうとばかりしていた
が、そのテには乗らない。

最後、となるとリスナーからのメッセージが沢山届いた。初めて
メールをいただいたかたも居られる。惜しむ声をいただくと、本当
に辛い思いをする。そして、みなさん番組をホントによく聴いて、
評価している。

最初の頃はノリすぎて、あとで同録MD(同時録音MDの略で、
番組をそっくり録音したMDが出演者に渡される)を聴くと、
オトコ3人の声が入り交じって誰が喋っているのかが判らなかった。

次に互いの役割分担や番組内での演じかたが次第に決まってきて、
少しは「伝わる」内容になってきたようだ。

調子に乗ってヘンな言葉を使ってしまい、リスナーからお叱りを
いただいたことが数回あった。

番組中に遠くで地震が発生して、ただちに中断し地震情報を流した
ときは、いかに商業放送といえど公共性を優先する姿勢を改めて
思い知った。

プロバスケットのひとたちとも、仲良くなれた。特にあの米国人
ヘッドコーチは、私のブロークンな米語を理解し的確なインタビュー
として演出してくれた。

リスナーも出るパーティに行き自己紹介すると、知らないひとから
話しかけれた。でもすぐ打ち解けた。そして互いの仕事のこととか、
いま楽しんでいることとか、ずっと話し込んでしまった。

そして、毎週の選曲に悩んでいた。

そんなこんなことを思い出しながら、いつもながら一時間がアッ
という間にすぎようとしていた。

番組終了まぎわ、サプライスがおこった。

私達の番組の前に、アイドル系タレント女の子3人がモータスポーツ
情報をやっている。彼女たちと私達は、番組がハネてからラーメンや
焼肉を喰いにいったり、情報交換したりして交流がある。

放送中、その彼女たちが花束抱えてスタジオに入ってきたのだ。

本来、放送中にスタジオのドアは絶対に開けてはならないことになっ
ている。どうやら局が特別に配慮したようだ。

ここに至って、私はもう少しで涙声になりそうになった。すでに指は
震えている。黙ってはいけない。つとめて冷静に、いまスタジオで
何がおこっているかを「実況」することで放送中に泣くという失態
だけは免れた。

彼ら、彼女らがこの演出したのはワケがある。こちらはオトコ3人、
そこで男女合わせて6人でコラボ番組をしてみてはどうかと酔席で
言ったことがある。それを最後にやってくれたのだ。


こうして、終了の時刻になり番組は終わった。全員と握手したのは
いうまでもない。

9カ月だったけども、こうして番組にレギュラーで出演することで
私は得難い体験を積むことができた。IT屋を続けていたら絶対に
会うことがなかった出演者やスタッフや、そしてリスナーの方々。
1本のマイクロフォンを相手に話していると、次第にひとりで話す
錯覚に捕らわれてしまうが、リスナーからの、ときには暖かい、
ときには厳しい意見をいただくたび、放送のチカラを思い知った。
ラジオは話すだけで表現するという一方向のコミュニケーション
であることを、あらためて知り、これは自分の話術をふりかえる
機会になった。とともに、プロの喋り手の素晴らしさが改めて判っ
た。

いま手元に、最後の同録MDがあるが、まだ聴いていない。





構えてしまっては、書けなくなってしまいますね

2007-06-24 22:17:39 | Weblog
会議が終わったあとなど、ふとしたときに「ブログ、どうしてるの?」と
言われて久しい。いつも同じひとなら、ああ、いつものプレッシャーかけ
てるナァと思うのだが、先日は若い社員からも言われてしまった。

むむぅ、こんなブログにも(社内だけども)期待しているひとがいるんだなぁ
と思いつつも、なかなか書き込みができない。

個人のブログなら、気軽に何でも書けてしまうのだが、どうも仕事を絡めた
ブログだと、何か仕事に関連する話題も入れねばと思うと、書けなくなる。

もともと、このブログは当社のWebサイトの露出度を高めるため助言をいた
だいているWebコンサルタント氏のおすすめで始めたもので、少しでもこの
IT業界のことを知ってもらおう、という主旨にある。

しかし、「IT業界のことを知ってほしい」などと大上段から構えようとする
から書けないのだ。まぁこの会社に居る、少し外れた調子の管理職が仕事に
関連する、しないにかかわらず何やってるかを書けばいいのかも知れない。

それだったら、少しは筆がすすむぞ。

で、この写真である。チとブレているが、これは bj リーグというプロバ
スケットの試合。別にアタシは元・バスケ部で無いし、バスケフリークで
もない。しかしアタシは昨シーズンのbjリーグ40試合のうち20試合は観て
いる。

その理由はこうだ。

もともと、ウチの会社は広告戦略の一環として一昨年から東京・江東区の
コミュニティFM局でCMを出していた。放送CMというもの、これは
効果が中々あらわれない。最初はスポットCM、次は、ある番組でコーナー
を持ち、更に一本の番組を持つことになった。その番組とは、bjリーグ
で東京をホームとしているチームを応援するという内容である。

まだプロバスケはメジャーじゃない。しかし、今からコネつけておけば、
将来化けたとき当社の強力な広告媒体となろう。対外的な効果とともに、
社内結束にも役立つ。

で、その番組の出演者を決めるときに、局のひとと相談した。

bjリーグの試合は米国NBAをモデルにしている。それはホームチーム
に専属MCを持ち、試合中に自チームに有利になるよう、客席を盛り立てる
演出をするのだ。出演者のひとりは、そのMCに決まった。問題は相方で
ある。

「アンタが出てはどうか」

局のひとは、突拍子もないことを言った。実は別の番組でITのことを易しく
話すコーナーを持っていて、それを知っていたのだ。

スポンサー企業の社員が、その番組にシャシャリ出てくるなんて、これほど
見にくい ことはない。しかし番組はもうすぐ始まる。結局、私の所属は番組
中は伏せることになった。

番組は10月から開始。プロバスケはおろか、バスケそのものを知らない者が
それなりの勉強をして観客となり、一カ月した頃にはプレスのタグを付けて
試合直後にコートに降りてヒーローインタビューする。

これは新鮮な体験だ。

結局、このチームの成績は最下位だったが、私としてはラジオパーソナリティ
であり、レポータであり、そして番組構成を考えるという滅多にない経験を
積むことができた。

この番組は毎週水曜日21時から。続けてやってきたが、やはりCMとしての
明確な効果が出なかったことから、次の放送で終了し、私も番組を降りること
になった。番組のなかでは、毎週、私の選曲で1曲だけ流すことになっている。
最後の選曲、何にしようかと、いまちょっぴり悩んでいる。

もう,いかんなー

2006-12-04 16:42:37 | Weblog
ああーっと気がついたら、前の書き込みから二カ月も経過してるじゃ
ないですか! 「日記ふうのWebページ」なのに、これじゃblogになって
ないぞ! > 自分

で、最近のシステム開発のことで・・・

先日、納品に行こうとしたシステムを、念のため動かしてみたら・・・
動作不安定な現象が発覚。まぁ原因はソフト開発者の目からしてみる
と「ちょっとしたバグ」だったのだが、ホントに「ちょっとしたバグ」
でいいのかどうか。

モノを作るときは、外してはならないポイントみたいなところがあっ
て、たとえば料理で煮物をするときは予め水を温めておくとか、日曜
大工では材料に合わせてクギの長さを決めておくとか、そんな「暗黙
の了解」みたいなことがある。ソフトだって同じ。今回のソフトは、
およそこの種の処理 (具体的には外部機器との通信) をするときには
当然のように気をつけておく点があった。この「当然のように気をつ
けておくこと」を開発した担当者は知らなかった。そしてテストでは
動いていたのだから、それで良しとなって納品しようとした。たまた
ま、私が試した環境がテストした環境より劣っていたので発覚した。

修正は一日で済んだ。お客様への納品は間に合った。だから結果とし
て「ちょっとしたバグ」と表現された。会社の多くのメンバーも、
同じ認識だろう。

でも、ホントにそれでいいのかどうか。この種の処理を知る者が評価
したなら、そんなバグを出すこと自体がシステム屋として恥ずべき
ことと見るだろう。こんなバグ、未然に防止できて当然だと思うだ
ろう。

問題は、知らなかった技術者の能力や経験不足ではない。テストで
発見できなかったテスト方法の問題でもない。私は、このような
開発のセオリーを伝授できていない現状にあると思う。これは何も
ウチの会社だけではなく、多くのソフト開発の現場できく。膨大な
情報と新技術の前に、誰にも開発手法やロジック構築の王道を教わ
ることなく、ともかく動かしてしまうことが正しいかのごとく指示
されている、いまの若いソフト技術者は極めて困難な状況にあると
いえないか。

製造業では熟練技術者の退職に伴う技術伝承が早くから課題となり、
実践されているところがある。しかし我がソフト業界は、もっと
早くから熟練技術者が去りつつある。今回のバグ発覚、これは氷山
の一角と見るのは老婆心が強すぎるのだろうか。

みっつ、重なってきた!

2006-10-04 16:36:23 | Weblog
ひとつ
あたらしいコンサルの仕事がやってきた。これまでも、小さな問題
について助言をしてきたお客様が、今後のビジネス展開を踏まえた
システムの見直しをするために、イチから考え直すというのだ。
いま動いているシステムの範囲にとらわれず、まずは「あるべき
すがた」を見据え、そして「現状」を把握したうえで、どこをシス
テム化するかを一緒に考えてゆく。

こんなとき、システム屋は「コンサルタント」などとエラそうな
職位にあると思ってはいけない。仕事そのものについてはお客様が
圧倒的に詳しいのだし、思い入れは外部の私は遠く及ばない。唯一、
できることといえば、外部の目からみると問題点が見つけやすくな
ることと、他で経験したことを還元することだ。決して、自分が
指針を出すとか、方向を見せるとか、そんな大それたことはでき
ないことは認識しておく。しかしひとつの会社の未来に関与できる
ことは責任は思いけど職業人としての喜びを感じる。


ふたつ
自治体フェアを機会に商談がすすんでいたお客様とまとまり、当社
のシステム製品の導入が決定した。ただ、当初予定していた自治体
という業種ではなく、放送という異なる業種なのでシステムの修正
や機能追加が発生する。その打ち合わせや対応に、しばし労力が必
要とされる。

自治体であれ、放送であれ、公共性が強い業種に変わりはない。そ
して私どものシステムが使われる相手は、不特定多数の方々だ。
システムの信頼性や安定性とともに、使い易さが問われることにな
る。


みっつ
コミュニティFM局で当社のCMを始めて半年が経過した。放送の効果
は・・まだ判らない。そこで、方法を変えてみて効果を期待するこ
とにした。放送スタッフと散々検討したけっか・・・1時間番組を
提供することになった・・・そこまではまぁ、よくあるスポンサー
のパターンだが、その1時間番組に私がレギュラー出演することに
なってしまった! 放送スタッフの「おだて」だけではない
ことは判るものの、しかしスポンサーの担当者自身が番組にシャ
シャリ出るのはどんなものだろう。番組では当社のCMやメッセージ
を幾度も流すことになるが、私は無関係を装うことにしよう。そう
しないと番組自体がイヤミになってしまう。

そして、今日がその一回目の放送。相方はプロのMC。内容はスポー
ツ番組。さて、どうなることやら・・・

夏休み!

2006-09-25 15:37:23 | Weblog
ウチの会社は全員で同じ夏休みをとらない。7月から9月のあいだで
仕事に支障が無い日を自分で選んで取得する。

この種の判断がなかなか出来ない私は、夏休みがいつも遅めになって
しまう。今年も9月に入ってからになった。

ところで今年からバイクに乗り出した。コトの発端は、大阪本社に
勤務していたときの部下と飲み会でバイクのハナシになってしまい、
まぁそれはその場で終わった。が、その部下が出張で東京に来たとき、
飲み会のことを思い出してしまった。そのあとの経緯は省略するが、
ともかく手元にバイクが来た。

こんな乗り物、ムキ出しで暑く寒く風雨に弱く荷物は満足に運べず、
そして一瞬のミスが取り返しのつかないことになる。実用面でいえ
ば何の取り柄もないに等しく、ヘタに扱えば路上で危険極まりない
物体と化す。エアコン効いた空間にベタッと座り込み適当にギアを
放り込んで気に入った音楽聞いたり会話楽しみながらハンドル握っ
ていれば前にすすむクルマとは全く異なる。乗っているときは緊張
の連続なのである。

しかしその不便さが、その一瞬たりとも気を抜けない緊張感が、
バイクの魅力なのかも知れぬ。峠に差しかかりコーナーを抜けよ
うとするとき、それしか考えぬ自分がそこにいる。

さて、夏休みのことだ。日頃は近所ばかり走り、タマに遠出しても
日帰りばかりだったので、初めて泊まりがけでツーリンドとやらに
行ってきた。目的地は伊豆の温泉。バイク旅は目的地を定めず、あ
てどもなく行くのが王道とされるそうだが、そんな贅沢な時間の使
い方はまだ出来ない。せめて、泊まる場所だけは確保しておいて、
そこへたどり着く行路だけ自由にしてみよう。

海、山、道、味覚。伊豆はそれらの魅力を凝縮した場所だ。さまざ
まな風の匂いにつつまれ、陽光さんざめくなかバイクと一体になり、
私はいつまでもスロットルを開き続ける。幾度も心を開放させる
眺めがあらわれ、そのたびバイクを停めぼんやりと風景と一体にな
ろうとする。宿に着き温泉に疲れを流し酒を飲み心地よい酔いのなか
床につき手足を伸ばすとき至福を感じる。

また来ようと思う。またこんな休みが来て欲しいと願う。それを
叶えるには、日常という長いトンネルに戻らねばならぬ。そのトン
ネルの入り口に立つとき心残りが出るかと思ったが、帰路は案外
すんなりと気持ちが切り替わり、いい思い出だけが残った。

思い切ってバイクを買って良かったと思っている。

お役にたってるようで・・

2006-09-21 15:16:08 | Weblog
当社で開発・販売しているメール配信システムは、和歌山県の高野町と
いうことろで稼働しているのだが、先日にあった皇室の慶事のとき「町
の木」というのが皇室で「お印」になった。

私も、この町の配信サービスを(開発した当事者としても)受けているのだ
が、この知らせを携帯電話で受け取った。一部引用させていただくと

新宮さまにおかれましては・・・・
・・・誠にめでたいことでありまして・・
・・・名誉なことであります

一読して何のことか判らなかった。しかし続報を受けるにつれ、よう
やく判ってきた。とともに町長自らが興奮のままPCから文書入力し
たことが目に浮かんで、貢献できたような気分になって、何だか嬉し
くなってきた。

この町の配信サービス、今年はじめからおこなわれていて、一週間に
数通の情報が提供されている。最近は多少ワンパターンになりかけて
いた感じがしたのだが、この慶事で一気に活性化されたようだ。大阪
のターミナル駅で苗の配布、ご当地で記念植樹、樹木にまつわる行事
等々、ここ数日は、この種の知らせを伝達するため配信サービスが
忙しく動いている。こういうときこそ、動いていて当たり前のことが
いかに大切かがよく判る。

慶事に端を発した町の活性化、それを支えるシステムがお役にたって
いるようで、ちょっぴり誇らしげな気分なのである。

ひとのつながり

2006-09-06 16:52:11 | Weblog
うーむ、もう9月かぁ・・・「もう」というのは、ブログ書き込みが
出来ていなくって、しかし気になっていたら一カ月も空きを作って
しまった、ということで・・・

ともあれ、8月は自治体フェアにおいでいただいたところへアポ無し
で飛び込み営業やってみました。「アポ無し」なんて、もし相手が
居なかったら非常に効率の悪い営業方法なのだけど、アポをとろう
と電話すると「いいですよ、来なくても」と断られてしまうから。
それでも行くのは、ある営業マンから(別業種ですが)

「あほ、官庁系なら、それでも行くもんだよ」

と言われてしまったから。あまり遠いところは時間と交通費がかさむ
から避けて、ともかくも出来るところから顔出しておこう。

で、感触としては電話での素っ気ない応対とは異なり、きちんと対応
いただけること。なるほど、これが営業の第一歩なんだなー、と独り
感心してます。


ところで、我が大学時代の恩師が今年で古希を迎えられ、先日に祝賀会
があったのでお邪魔してきました(と、いうより司会を仰せつかった)。
先生の卒業生、というより「弟子」が100名近くも集まり、それはそれ
は盛大な催しとなりました。学界、業界、さまざまなひとが、ひとりの
師匠をカナメに集まることで、新たな繋がりが出来そうです。こういう
繋がり、これからも大切にしないといけないし、自分の財産にもなるの
だなぁなんて、二次会の酔いのなかで感慨にふけっておりました。


・・・・と、結構個人的なこと書けば、書けるもんだな。ブログって。