天候不順も災いしてか、3月は半ばに一回だけ、しかも前報告に続いて、思い切り”カッコ悪いところ”を撮影しただけでした。
この日は天気は良くて、風が強い日でした。
例によって、定点より上流側を攻めて、川を渡った小集落で偵察すると、複数のカラスに追われて逃げ惑う大きくて黒いものに気が付きました。完全逆光の配置でもあり、焦点が合わぬまま撮り逃がした次第。
20分後定点に戻って丁度1時間、正面の枯木の天辺を2羽のトビがしつこく攻めています。カメラで覗くと、身を隠しようもない枯木の天辺にしがみついているクマタカがいる(第1~4図)ではありませんか! (尤も、丸見え状態ですが、いざアタックしようにも、逆に大小の枯枝が邪魔になって、直接の接触攻撃は出来そうもないので、まあ一種合理的な緊急避難場所と考えられます。)
主役の方は、悲鳴も聞こえたことも有り幼鳥だとばかり思っていたのですが、帰宅後PCで観察すると、眼球部が橙色味を帯びており(第5図)、紛れもなく成鳥です。一カ月前に上流部で見たクマタカと同一個体かどうかは不明です。(上流部と現在地の距離、約1.5㎞で、成鳥では行動範囲でしょう。)その後クマタカは、トビの隙を見て飛び立ち(第6図)、空中バトルらしき行動を経て、上流方向へ飛び去りました(第7図)。
一方のトビはおそらくこの約1㎞下流に巣食っている番(つがい)でしょう。少し前に木の枝を咥えて帰巣する途中を目撃しています。この番はその後も、私が帰路に就くまでの70分間ほど、数分おきに10回近くもパトロールに回ってきましたから、クマタカの方がトビの巣によほど近付いたか何かで、トビ夫婦を怒らせたのでしょう。こんなにしつこいパトロールは初めてです。
第1図 … 縦横2/3にトリミング
第2図 … 縦横2/3にトリミング
第3図 … 縦横2/3にトリミング
第4図 … 縦横2/3にトリミング
第5図 … 上図を更に縦横2/3にトリミング
第6図 … 縦横2/3にトリミング
第7図 … 縦横2/3にトリミング
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