今年は毎月1冊本を読むのを目標にしていて、
お正月に読み終えたのがソン・ウォンピョン『三十の反撃』。
どこかのサイトでおすすめしていたので、読んでみました。
主人公は就職活動をしながら契約社員として働く30歳の女性。
韓国の就職難はドラマとかでも何となくわかっていたけど、日本に負けず劣らず大変なようです。
主人公は同僚からのハラスメント(というとちょっと大げさかもしれないけど)を避けるため、想像上のボーイフレンドを作って、彼に会うからといろん誘いを断ります。そうすることで一人になれるし、それが彼女にとって唯一の平穏な時間でもあったみたい。
でもウクレレのレッスン仲間と正義を正すための活動、反撃を始めます。
その活動は長くは続かず、大きな変化を起こすことはできなかったけど、彼女自身は学生時代にいじめを受けた女性に立ち向かうことができて、自分らしさを評価してくれる会社に就職できます。
世の中不公平なのに、その格差がどんどん広がって、虚しくも感じるけど、自分の居場所を見つけられればそれでいいのかもね、と思いました。
この本を読み始めたのが中古マンションの購入を考えていた時でもあって、ローンの限度額と自分の年収、働ける年数が頭の半分を占めてたんです。
結局値引きしなくても買うという人が出てきて、結局ダメだったけど、もっとお金があったらなぁと思っていたのもあって、虚しさが増した感は否めないかも。
でも、反撃の気持ちを忘れちゃいけないと励まされました。
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