泣きながら、撤退同盟

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なぜ初音ミクは『ネギ』を持っているのか

2016-11-11 | paradaise weekend!
先日、我が家のリアルJS(小学5年生女児)と一緒に、フィギュアスケートをテレビで見ていました。
グランプリシリーズロシア大会なのですが、
ロシア出身のスウェーデン選手が例の『ロイツマ』で踊っていました




日本ではCMなどでも時々流れたりでお馴染みの
通称『ロイツマ』こと「イエヴァン・ポルッカ Ievan Polkka」ですが、
Loituma - Ievan Polkka : YouTube



初音ミクなどで耳馴染みのバージョンは、Ievan PolkkaだけどIevan Polkkaでなく、
こちらなんですね。初めて知りました


Ievan Polkkaとは (イエヴァンポルッカとは) : ニコニコ大百科

元々の曲は1930年頃にエイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)によって作詞されたもので、1995年にフィンランドのカルテット「Loituma(ロイツマ)」が歌ったものが世界的に知られている。 このことから、この曲そのものを指して「ロイツマ」と呼ばれることがある。

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なお、この動画でミクが歌っているのはロイツマによるバージョンではなく、ドイツの着メロ会社がロバの少女「Holly Dolly」に歌わせたリミックス版「夢見るドリー(原題:Dolly Song(Ieva's Polka))」のアレンジである。このリミックスでは「ロイツマ・ガール」で使われているスキャット部分の後半部分がアレンジされている。なお「夢見るドリー」の公式PVでは、井上織姫らしきキャラクターが長ネギを振り回すシーンが背景にインサートされている。




ロシア出身のスウェーデン選手が、フィンランド原曲のドイツの曲でおどるという、
このカオス



ところで
この通称『ロイツマ』こと「イエヴァン・ポルッカ Ievan Polkka」って曲は、
日本では「初音ミクがネギを振って歌う」曲として
けっこう有名だったりしますが、

1.なぜ初音ミクは『ネギ』を持っているのか


初音ミクはなぜ『ネギ』を持っているのか。
若い方はご存じないと思う

初音ミクの初期の代表作であり、初音ミクという存在を確固たるものにした曲の1つである、これ
【初音ミク】みくみくにしてあげる【してやんよ】:ニコニコ動画
この時点ですでに、「ネギは付いてないけど出来れば欲しいな」と、
「初音ミク=ネギ」は印象付けられている。



初音ミクに、ネギを最初に持たせたのは、
ずばりこちら
VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた : ニコニコ動画


これが「初音ミク=ネギ」の原典だったりします


では、なぜ初音ミクは通称『ロイツマ』こと「イエヴァン・ポルッカ Ievan Polkka(夢見るドリー)」を歌っているのか
そして、なぜネギを持っているのか




2.初音ミクに何を歌わせるのか、迷っていた


今ではスタンダートになって、カラオケでも普通に選曲が出きる、初音ミクを中心とした通称「ボカロ」ですが、
今から10年前の07年に発売された当初は、
ボカロPだちはみんな「初音ミクに何を歌わせたらいいのか?」と
迷っている段階でした。


なので、
ふつうにある曲を「初音ミクに歌わせてみた」が多かったのです。
例)
初音ミクの合唱練習~パッヘルベルのカノン~:ニコニコ動画(RC)
初音ミクが歌う「蒼い星くず」 :ニコニコ動画(RC)
・初音ミクに「新世界より」をうたわせてみた‐ニコニコ動画(秋)(投稿者により削除済み)


なので
「みくみくにしてあげる【してやんよ】」は、初(じゃないけど)の【初音ミクオリジナル曲】として
一世を風靡したのです!!



そうした
初音ミクを購入したものの、何を歌わせたらいいかみんなが迷っていた時に誕生したこの曲
VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた (sm982882) : ニコニコ大百科

初音ミク発売のわずか5日後に投稿された作品。それまでBLEACHの織姫のフラッシュで人気のあった「Ievan Polkka」を歌わせている。その驚異的な中毒性から中毒者が続出。一気に「織姫の歌」から「ミクの歌」へと変わっていった。

この作品から後に半公式となった「はちゅねミク」「ミク=ネギ」が生まれた。本家の作品ではネギを回しているのだが、作画担当のたまご氏が元ネタをよく知らなかったため、この動画では縦回しというか縦振りになっている。



3.じゃあ、なんでネギなのか


先ほどから何回か登場している
「井上織姫らしきキャラクターが長ネギを振り回すシーン」とか
「BLEACHの織姫のフラッシュで人気のあった」とか言っているのはなんなのか。


ずばり、これのことです。
「時の流れを忘れさせる時計」 旧作品No.29546 : pya! (ネタサイト)

(html5によってFlashアニメ自体が消滅したため、サイトも消滅。ここに詳しい)


この「BLEACHの織姫らしきキャラクターが長ネギを振り回すだけのFLASHアニメ」が世界中でネット拡散され、
日本でも当時アメブロライブドアブログをはじめ勃興し始めた個人ブログを中心に、かなり流行ったんです!!



YouTubeは既にありましたが、
まだ「flashアニメ」が全盛だった頃です
これが「ロイツマ・ガール」としてwebで大ヒットしたんですよ!!全世界で!!!
こんな感じで。
何回でも逝けばいい : 泣きながら、撤退同盟

[音楽]長ネギ回しLoitumaとポルカについてしらべてみた。 : たまごまごごはん

何回か紹介していた長ネギまわし。世界中でなぜか大ヒット中です。主に海外でMADが大量生産されて、洗脳されし人間がめっちゃ増えてるんですが、日本もこれを火付けに一気に波が押し寄せそうな予感。ほんと、クセになって一日中頭から抜けなくなるわ、これ。

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実際には「へ、なんでいまさらこれ?」という感じらしいですが、このポルカの妙なテンションが、フラッシュのループ性や、YouTubeのだだ流し動画性と相性がよかったらしく、もうそりゃー、多いのなんの。


YOUTUBEロイツマ傑作集:ザイーガ
webの人気曲に群がるのは古今東西一緒です




ロイツマのメンバーの一人であるティモ・ヴァーナネンはフィンランドの新聞「Helsingin Sanomat」で、「最初、ホームページへの膨大なアクセスが有り、その多くはロシアからだった。それをたどる事でこのアニメーションの存在を知った」と語っている。この事からロイツマ・ガールはロシアから広まった作品だと推定される。(ロイツマ・ガール : Wikipedia)


なぜかロシアで爆発的ヒットして、
全世界に広がったと。。。。。



ロシアでは専用サイトまである始末
главный сайт loituma в Росcии(http://loituma.ru)



その影響は、
古参のロシアの画像投稿サイトであった「Ануб.Ру (http://anub.ru)」まで「ネギ回し画像まみれ」になったのでした。
その様子はここで紹介した通りですが、

あのころのanub.ruは、
日本や欧米の画像をたれ流したり
逆に2ちゃんねるがanub.ruの画像を垂れ流ししたりを
まだTwitterもフェイスブックもインスタも無い時代の、
楽しい画像のやり取りをしていたのでした。


4.なぜ「イエヴァン・ポルッカ Ievan Polkka」だったのか



じつは、これがはっきりしない!という


フィンランドのカルテット・ロイツマの歌う「Ievan Polkka」の間奏部分に、アニメ「BLEACH」のキャラクター・井上織姫が長ネギをぶんぶん振り回すアニメーションをつけたFlash。2006年4~5月頃にインターネット上で世界的に流行した。発祥は4chanともいわれ、恐らく海外で作られたFlashだと考えられるが正確な出所は不明。

アニメーションの元ネタである、長ネギを回す井上織姫のシーンは第2話「死神のお仕事」の11分50秒あたりで確認できる。

なお、ネギネタの元祖は「とらぶるうぃんどうず」のMeとされることもあるが、Meはふたば☆ちゃんねるの画像コラ発祥で元ネタは「ファイアウォールNEGiES」のため、その由来が全く異なる。ゆえにそれぞれ別系統で発生したネタであり、たまたまかぶったものであると思われる。なお時期的にはMeの方が古い。(ロイツマ・ガールとは (ロイツマガールとは) : ニコニコ大百科




元はインターネット上にFlashアニメの形で無料で公開されたものであり、ブームの始まりは2006年の4月下旬頃だと推定されている。その元気の出る歌声とキャラクターの朗らかな表情、背景の変な渦巻き模様、そして長ネギを回すという意味不明な行為が相まって多くの人から愉快ととらえられて流行した。

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フラッシュには、テレビアニメ『BLEACH』の井上織姫が長ネギを回す4フレームが使用されている。これは第2話「死神のお仕事」(2004年10月12日放映)のもので、「買い物帰りに車に轢かれそうになった織姫が、通りかかった黒崎一護(主人公)たちに、自分と夕食の食材(ネギ・バナナ・ようかん・バター)の無事を示すために冗談交じりにネギを振り回した」シーンである。食材の組み合わせの異様さは織姫の味覚音痴という設定によっている。このシーンはユーモアを活かす為に底抜けに明るい笑顔で描かれている。(ロイツマ・ガール : Wikipedia)


こちらがその、『BLEACH』で井上織姫が長ネギを回す瞬間




発症元はさっき語ったような、ロシアの画像投稿サイトだと考えられているが、
ちゃんとした制作者とか、元の「倉庫」も確定していない。
(元の倉庫は、こちらだったとの情報もあり。http://dojo.fi/~rancid/loituma__.swf
ただし、「元祖」かどうかは分からず)


制作者がロシア人だとした場合、
隣国フィンランドの民謡は、まあまあ耳慣れた曲であるし、

フラッシュで使用されているのは第5節後半から第6節までの26秒間であり、これが繰り返されている。ここは『イエヴァン・ポルッカ』の原曲としては間奏であり、決まった歌詞はない。しかし、歌い手ごとに即興などで歌詞が付けられる場合があり、ロイツマはここにスキャットを入れている。アカペラで歌う際に付け加えた部分である。このスキャットに言葉としての意味はないが、「クリカン・クッカ・ヤ・キリカン・クー」(kurikan kukka ja kirikan kuu)の部分についてのみフィンランド語で「クリッカの花とキリッカの月」という意味になる。クリッカ(Kurikka)はフィンランドの地名であるが、キリッカは不明。(ロイツマ・ガール : Wikipedia)

意味不明な言葉遊びも面白い!とおもったのかしら??


当時のアニメ事情が良くわかっていないんだけど、
週刊少年ジャンプ漫画+テレ東アニメだった『BLEACH』は、
今のNARUTOほど海外で受け入れられていたのだろうか?




はてさて
日本で通称『ロイツマ』こと「イエヴァン・ポルッカ Ievan Polkka」が流行ったきっかけは

さっきのPya!と、ここもきっかけかもしれませんね
■1000いくまでヌコを回し続ける■
1000いくまでヌコを回し続ける

まだ2ちゃんねるが、今のTwitterFacebook以上に元気な時代だった証ですね。。。。



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「ロイツマガール」の出典についての補足をこちらに

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