泣きながら、撤退同盟

このブログの半分は、薄情でできています。。。

Another Time ... Another Place

2021-05-29 | paradaise weekend!
じつは、車を買い換えました。

前回の投稿(半年前)で、

胃を誰かに摑まれたかのような痛みにのたうちまわってしまったのです。
まあ、原因の半分は、今のオンボロ車のせいなんですが、
そのせいで食べることもままならない状態に陥り、
そのおかげで、30代から続いていた74Kg生活から離れ、
強制的ダイエットに入りました。

と書いたのですが、
それだけでなく、

・AT車(CVT車)なのに、坂道発進が出来ない
・坂道じゃないのに、坂道発進の要領でアクセルをポンと踏むと、確実にエンストする
・だもんで停止してから車を動かそうとすると、MT車じゃないのに、MT車並みに細かいアクセルワークをしないと絶対エンストする
・クラッチはないのに
・いっそMT車の方がクラッチ操作できる分マシ

と言う状態に陥ったので
もうそのボロ車を手放したくてしょうが無かったのですが、
いざ手放すとなると代わりになる車を買わないといけない
でも、買うって言ったって、それなりにお金が必要
あーだこーだしているうちに、
年明けに、中古車を買いました。

で、中古車とはいえど、もちろんオーディオはついています。
そのオーディオではどんな曲をかけるのか。

中古車とはいえ、わたくしめの新しい「マイカー」での、最初にかける曲は、特別にしたいのですが
どうしたら良いのでしょうか
というお話です。


いままであたくしめ、車を5台乗り換えたのですが、
その度に「マイカーのお初の曲」は
これで通していたので、
今回もこれで通そうと決心したのです、実は



サンディー・パティーさんの1990年のアルバム「Another Time ... Another Place」。

見たまんま洋楽ですが、普通の洋楽では無いのです。


けっこう洋楽(米国ヒットチャートに載る曲)を好きな方でも、Contemporary Christian Music(略してCCM)を知っている方は
そんなに多くないと思う。



で、
CCMって、だいたい何?

 キリスト教の音楽って言うと、クリスマスに唄う「賛美歌」とか、クラシックだとカンタータとか、ミサ曲とか、そんなのばかりだと思っていませんか?
 もちろんそれらも素晴らしい曲がいっぱいあって、今日でも色々なところで唄われています。でも、もっと今っぽいの無いかしら、と思われている方、それが「CCM」なのです。

 賛美歌でないクリスチャン音楽というと最近流行の「ゴスペル」があります。ゴスペルとは元々「God Spell=神の言葉」という意味(つまり聖書や賛美歌全てを意味する)でしたが、今では黒人ミュージック風なモノに対する一般名称になりました。(ゴスペラーズは賛美歌を歌いません)
 それで、今風なクリスチャンミュージックに対し、Contemporary Christian Music(略してCCM)という言い方をするようになりました。

 日本では、メッセンジャーズというクリスチャンバンドが昔あったのですが、そのリーダーの織田恭博さんが造った「ホザナミュージック」という会社が米国のCCM音楽テープを輸入・販売を開始し、CCMという名称がクリスチャンミュージックの一般名称と知るところとなりました。
 「ホザナミュージック」は現在、弟の尚哉さんがの業務を引き継ぎ、CCMの輸入・販売を行っています。


とわたしが書いたのが、2001年6月
バナーの丸文字感が、まだ20世紀です
ゴスペラーズさんも、未だ現役バリバリで頑張っていらっしゃいますね。大したものです

この時、この「ホザナミュージック」が「クリスチャンミュージックの先進国」アメリカから独占的にCCMの楽曲のCDやCT(カセットテープ)を輸入・販売し、各地のキリスト教書店に卸していたのですが、
それをうま味に感じたのか、このブログでおなじみである日本のキリスト教書店TOPである「いのちのことば社」が「ホザナミュージック」をすっ飛ばして並行輸入するようになり、
そうすると中卸だけしていた「ホザナミュージック」はジリ貧になり、「いのちのことば社」の寡占状態になりましたとさ。
結果どうなったかというと、「いのちのことば社」による並行輸入商品は、「ホザナミュージック」ほど目利きがちゃんとしていなかったので、輸入品のセレクトの偏りがかなりあったりで、結果あまり売れなくなり、売れなくなった結果うま味を感じなくなった「いのちのことば社」は輸入止め、2021年現在ではCDという形で手にとることが出来ないという結末を迎えました。
なんだかなぁ
そんなわけ分からない最悪な状態でアメリカからのCCM楽曲の輸入も終息してしまい、「Wow」もいまやどうなっているのでしょうね、という状態ですね



それはともかく、
その2001年6月の記事にも書いた通り
好きだったのよ、「サンディーパティー」


1980年代の米国音楽と言えば、
なんといっても「MTVブーム」
そして、マイケル・ジャクソンを始めとする「モータウンミュージック」が席巻した時代でもありました。


その中で、賛美歌や「友よ歌おう」なんかでお茶を濁していた日本の教会音楽と違い、
格段に進化していたアメリカのクリスチャンミュージック、
そのCCM界隈で当時、エイミー・グラントさんやマイケル・W・スミスさんなどとともに、第一人者として活躍していたのが今回取り上げている、
サンディー・パティーさんだったのですよ



良い時代になったものですね。YouTubeで当時の映像が見られます
(違法な気もしますが

Sandi Patty on The Tonight Show with Johnny Carson in 1986


こういった、少しポップな曲から
Via Dolorosa - Sandi Patty (Official Video)


こういった本格的な声量を必要とする曲まで
いわゆる賛美歌からポップな曲まで圧倒的な声量で歌いこなすサンデー・パティ―さんは
まさに「歌姫」なのです

賛美歌や「友よ歌おう」なんかでお茶を濁していた日本の教会音楽とは違い、
確実にポップに、しかも教会音楽らしく歌い上げる姿は
日本のキリスト教会からも多くのファンを生んでいったのです。


サンデー・パティーさんのアルバムは何枚か発売されているのですが
(先ほどの2001年6月を参照)

わたくしめが一番好きなアルバムはなんといってものこの「Another Time ... Another Place」なのです。


このアルバムのどこが良いのかというと


たとえば、このアルバムの1曲目に収録されている「Unto Us (Isaiah 9)
この曲のイントロの長さは実は1分30秒もあり、聞いていても中々サンディーさんは歌い出さない
(比較で言えば、例えばイントロが長い印象あるJoJoでも有名なYesの「Roundabout」のイントロは59秒

これだけイントロが長くなったということは、
つまり、どういうことなのか。


おなじサンディー・パティーさんの1987年発売のアルバム「Lift Up The Lord」のタイトル曲でもあり、1曲目でもある「Lift Up The Lord」と比べて見るとよく分かると思うんだけど、

いかにも「昭和の曲」って感じのイントロから始まるこの「Lift Up The Lord」、70年代風シティー・ポップ風なアレンジとも言えなくもないんだけど、
この「Unto Us (Isaiah 9)」だと確実に音の厚みが増しているし、アレンジも「ありきたりじゃなくなっている」
80年代の米国ヒットチャートを賑わした「ウェストコーストサウンド(アレンジャーとして有名なデビッド・フォスターとかの曲)」のような、
「チープなアレンジではなく、豪華な厚みが増したアレンジ」が存分に味わえる曲に仕上がっているのです。


そう言った意味で、日本の少ないクリスチャン人口をあてにしている日本の教会音楽と違って、
「ちゃんと一般販売の商用ラインに載るような曲」を作り上げた米国CCMの凄さを見せつけられた曲でもあります



そして、2曲目に来るのが、表題曲で有り、このアルバムの音楽プロデューサーとのデュエット曲である
「Another Time Another Place」Sandi Patty and Wayne Watson


元から声量も素晴らしいサンディー・パティーさんの本領が発揮される曲でも有り、
これもまたアレンジが素晴らしいので、それだけでも聴き応えがある曲なのです



6曲目の「For All The World」には

ジャパニーズコンチネンタルが日本語でカバーしたが、「私は世界の平和と愛と子供達の喜ぶ姿を望み、父なる神の光のようにあなたも輝けば、あなたこそ世界の平和や希望になる」なんて歌詞がサビの部分にあり、盛り上がりがすごくいい曲。


と以前書いたのだけれども、
今となっては、
まず「ジャパニーズコンチネンタル」っていう賛美グループが日本にあったことを今時の日本のクリスチャンだとしてもどれだけ知っているのかという話があるのですが
とにかく、日本語バージョンが現存するし、歌詞も良いということです

Sandi Patty - For All the World (1991)





というわけで、何万回も聞いたサンディー・パティ―さんの代表アルバムなのですが、
今まで私は、CT(カセットテープ)で聞いていたのです。

1990年といえば、多くのアーティストの曲がレコードでの販売からCDでの販売になっていた時代ですが、まだまだCT(カセットテープ)も媒体としては残っていたのです。


しかし、「アナログであることにこだわっていた」当時のわたくしめ、
「CDなんていうデジタル音源で減衰した曲なんか聞けるかぁ!!」と息巻いていました
だから、CDとカセットテープでの販売があれば、迷わずカセットで購入したものです。


それが21世紀も20年経った今、CDより減衰するmp3の時代。お手軽にはなりましたが


今回、さすがにカセットテープはもう無理なので、Amazonで中古CDを購入、メディアプレイヤーでwmaに返還後フラッシュメモリー(通称USBメモリー)に落として車内のオーディオで聞いております
今時の車ですね。USBのポート(差込口)が標準で2つもあるのです。


早速聞きました。




うん?なんだこの曲?

7曲目の「Rejoice」という2分ほどの曲。
聞いたことないぞぉ!!!


カセットテープだと、収録時間の関係でハネられてしまったのかしら?
これだけ好きだと言っていたのに、CD版を購入してはじめて聞いた楽曲。おいおい


いままで、なにをきいていたんだか

まあ、楽しく聞けているから良いのですが

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