正確な制作年度は不明だが、リリース元のレーベルであるTradewinds Recordsのカタログナンバーを辿ると本作がTS-108、その前後でTS-106「Slack Key Guitar In Stereo/Leonard Kwan, Raymond Kane」 が1961年作、TS-110「Folk Songs Of Hawaii/ Noelani Kanoho Mahoe」が1963年とある事から、恐らく1962年頃の作と推定する。 同レーベルはスラックキーギター関連の名盤など保有するハワイ音楽の名門レーベル。
本作の主人公、 Nelson Waikikiは同レーベルから二枚のアルバムを発表しているが、一枚目の本作はのちにCord Internationalなる会社がTradewinds Recordsのライセンスを受け簡易な紙ジャケット仕様でCD化した。特に2「Misty」が名演奏として知られている。ハワイ録音。
1 Hi‘ilawe (Slack Key Uke)
2 Misty
3 Philippine Themes
4 Slack Key Medley
5 Kokoni Sachi-Ari
6 Nani Waimea
7 Kalakaua
8 Caravan
9 Yellow Bird
10 Nalani
11 Never On A Sunday
12 Hawaiian Medley
2 Misty
3 Philippine Themes
4 Slack Key Medley
5 Kokoni Sachi-Ari
6 Nani Waimea
7 Kalakaua
8 Caravan
9 Yellow Bird
10 Nalani
11 Never On A Sunday
12 Hawaiian Medley
5「ここに幸あり」は、昭和の日本映画の主題歌だが、昭和33年(1958)9月に大津美子が三橋美智也とともにハワイ公演した事から、現地の日系人の間で大ヒットした。オータサンのDeccaからの一作目「Ukulele Isle(1965)」でも演奏されていた。
Nelson waikikiを含む演奏メンバーは"The Troubadors" として北米と日本をツアーした経験もあり、本作に先立ってグループとして"Maui Hawaiians"名義でのアルバムも出している。
Nelson Waikiki - ukulele
"Kani" Nahaku - accordian & ukulele
Alika Kaopuiki - ukulele
Leo Villarimo - bass
"Tutu" Kanaha - guitar
Hanale Gadall - ukulele
Abe Kahookele - ukulele
Al Corden - ukulele
素朴なトレモロ奏法による、心和むウクレレ演奏。伴奏はいかにも場数を踏んで様々な営業現場を盛り上げてきたプロのツアーバンドといった風情がある。本作に続くソロ名義二作目のアルバムでは、バンドメイトのアコーディオン奏者Kani Nahaku とのダブルヘッダー作品としてリリースされている。