ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Rainforest (2003) / Ohta-san


ビクターからのリリース。全曲が2003年3月の新録。
オータサンとビクターが新たに取り掛かったのは、初めてオータサンの「作曲家」としての一面にスポットを当てることだった。ライル・リッツとのコラボレーションに続き、ここでもJim BeloffのFlea Market Musicとうまく連携をして見せており、このプロジェクトの全体像を把握するには、以下の三枚のアルバムの存在を念頭に置く必要がある。

<ビクター制作(日本)>
・本作(2003) 作曲家オータサンにスポットを当てた第一作
・「Cool Touch(2004)」 本作の続編
以上の二枚は、もともと歌詞付きで「歌もの」として作曲された楽曲、という前提で歌詞カードが付属しているが、大半の演奏はオータサンのウクレレを中心としたインスト・バージョンで収録された。作詞はジム・ベロフとジェイミー・ホープが曲によって参加している。

<Flea Market Music制作(アメリカ)>
・「The Finer Things - The Songs of Herb Ohta And Jim Beloff (2004)」
上記ビクター盤の二枚を補完するのが、このJim Beloff制作のアルバム。ビクター盤では歌詞カードの掲載のみに留まっていた楽曲が、ここでは本来の「歌もの」としてボーカル入りで再演されている(その分オータサンは作曲家という立ち位置になり、演奏への参加は控えめ)。

この両者の関係性がどうなっているかというと、Jim Beloffは作詞家としてオータサンの一部の楽曲に詞を提供しており、オータサン作曲/Beloff作詞の楽曲が後日ボーカル曲として、Flea Market Music制作のアルバムで再演されたという次第。3枚揃えて聴くことで、オータサン自作による楽曲の全体像をよりいっそう楽しむことができる。けっこう印象に残る良い曲が多いのである。

01ウェザー・マン  WEATHER MAN
02リリー  LILY
03アイ・ウッド・ラブ・トゥ・メイク・ユー・マイン  I WOULD LOVE TO MAKE YOU MINE
04ファイナー・シングス  THE FINER THINGS
05ホェン・アイム・ノット・アラウンド  WHEN I'M NOT AROUND
06レインフォレスト・ワルツ  RAINFOREST WALTZ
07プア・ロケラウ  PUA LOKELAU
08フレンチ・カフェ  THE FRENCH CAFE
09サムワン・ニュー・イン・マイ・ライフ  THERE IS SOMEONE NEW IN MY LIFE
10カマアイナ・ケイキ  KAMAAINA KEIKI
11ゾーズ・アイズ  THOSE EYES
12ダンシング・イン・ザ・レイン  DANCING IN THE RAIN
13リンガー・イン・ユース  LINGER IN YOUTH
14レイジー・デイ  LAZY DAY
15ハワイ  HAWAII

Nina Kreliiwahamana - ボーカル on 7, 10, 15
Gary Aiko - ボーカル on 7, 10
Iwalanni Kahelewai ボーカル on 7, 10

Jim Howard - ピアノ&エレピ
Bruce Hamada - ベース & ボーカル(on 4, 13)
Noel Okimoto - ドラムス

録音はAudio Resource "Rainforest Studio" 、ホノルル。


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