ハワイM&Hレーベル制作による、60年代西海岸ジャズの人気ジャズ・ピアニスト、ピート・ジョリーとオータサンの共演盤。96年のアニタ・オデイとの"名ばかり"共演盤(それぞれ演奏内容は素晴らしかったけれど・・・)の時とは違い、本作ではオータサンとの演奏がしっかり楽しめる、ジャズ界のビッグネームによるスインギーなジャズ・アルバムに仕上がっている。
共演が実現した経緯はライナーノーツにも書かれていないが、オータサンは3を除く全曲で小粋なウクレレを、ピート・ジョリーは全曲で洒落たピアノを聴かせてくれる。互いに出しゃばらず、邪魔をせず、お互いの個性を尊重しあいながら、音楽で会話をするような光景が目に浮かぶ。これまでもオータサンのジャズ作品はあったが、ビル・エヴァンスで有名な2.など選曲がいつもと違い、ピアニストとの共演盤ならではといえよう。
ピート・ジョリーは日本のジャズ・ファンの間でも人気が高く、ジャズ作品のほかアメリカのTVシリーズや映画のサントラ等でも60年代を中心に活躍した。惜しくも2004年に亡くなってしまうので、最晩年の録音と言えるだろうが、本当に楽しんで演奏していることがわかるような音に仕上がっている。
01. Poor Butterfly
02. Like Someone In Love
03. Over The Rainbow
04. You Stepped Out Of A Dream
05. In A Mellow Tone
06. Jeanie
07. You're My Everything
08. While We're Young
09. You'd Be So Nice To Come Home To
02. Like Someone In Love
03. Over The Rainbow
04. You Stepped Out Of A Dream
05. In A Mellow Tone
06. Jeanie
07. You're My Everything
08. While We're Young
09. You'd Be So Nice To Come Home To
二人の共演を支えるメンバーはハワイ出身のGabe Baltazar(アルト)、名手Lyle Ritz(ベース)が2曲(2,5)で参加、ブルース・ハマダ(ベース)、Jess Gopen(ドラムス)という布陣。 録音はハワイAudio Resource、プロデューサーはマネージャーのミチコ・ウラタ。
今年も8月いっぱいは夏休み特集で、毎週更新します。昨年に続き、オータサン以外にもある!すばらしきウクレレ音盤の世界をご紹介する予定。