うーけん的生活

徒然なるままに書いてみます。いつまで続くか。

CDMシンポジウム

2007年02月10日 | Weblog

土曜日に、渋谷の國學院大學であったCDM関連のシンポジウムに参加してきました。時間間違えて、30分早く着いてしまったけど、まあ最前列中心確保で安定。

 

CDMとは、京都議定書で定められている温暖化ガス削減の仕方の一つ。簡単に言えば、日本が中国に資金や技術を援助して温暖化ガスを削減したら、その分を日本の削減分として数えていいよって話っです。知る人ぞ知る、ちょっと環境マニア向けの話題です。

 

でも、これは今、相当な注目を浴びています。まず、途上国が温暖化ガス削減に関われること。また、その排出権を取引する市場が出来つつある(主にEUです)こと。そして何より、世界中の企業が、そのうち自分の会社にも削減義務が課されるんじゃないだろうか、っていうのがCDM拡大の理由かと思われます。温暖化ガスの削減というのは、それ自体がお金の価値を持つようになっていきているのです

 

しかし、CDMは温暖化ガスを削減すればいいというものではありません。同時に、途上国の「持続可能な発展」に寄与しなければならない、というのがそもそもの目的でした。そのために、CDMがちゃんと地域の発展の寄与しているかどうかを証明する、Gold Standardというのを環境NGOが進めてるようです・・・。あんまり深入りするとマニアトークになるのでこれぐらいにしますが、かなり卒論にも役に立ちそうです。

 

パネリストは様々な人が集まっていました。大学教授や企業人、NGO、経済産業省もいました。ってかありとあらゆるセクターから人を引っ張ってきたなあ・・・。すげえ。なかでも特に印象的だったのが、イー・スクエアという会社のDavid Pedersonという人。この人曰く、日本の環境政策は遅れているらしい。後一年で議定書の約束期間がはじまるというのに、今から具体的内容をまとめるなんて、あり得ない・・・そうだ。

 

確かに、日本の環境技術は世界トップクラスだが、それ以外の面、例えば企業の戦略だとか、政府の立法だとか、NGOの活動だとかは、かなり弱いと認識すべきだ。ってか、このままだと、EUはもちろん、アメリカにすら遅れをとる可能性が高い。致命的なのが、環境省と経団連の対立だろう。これが、日本を世界の環境トレンドから取り残している。がんばれニッポン。

 

懇親会にも参加して、結構面白い人たちと名刺交換などしてみた。WWFの人、ナットソースの人、東北大学の人・・・など。どこまでコンタクトを取り続けられるのか分からないけれど。

 

 

シンポジウムって、3つの目的を意識すべきだと感じました。

1.話の内容を理解する。

これは、普通にやることです。

 

2.参考文献をゲットする

パワポや資料の最後にでてくるこれ。これを辿れば、かなり有用な資料が沢山集まったりするのです。

 

3.人のネットワークを作る。

名刺があるといいですよね。しかも、学部生でシンポジウムに参加するひとって少ないので、珍しがられるようです。俺の場合、明らかに最初から社会人という目で見られてますがw

 

シンポに限らず、学会とか講演会でも似た様なことが言えるのでしょうね。

 

こんな人たちがいました↓ これって、肖像権侵害なのかな・・・?