対岸の見えざる不安 湖の夜の水際に石投げてみる
「星座の会」:その性格
オリオンもサソリも星となりたるにいまなお同じ空には出でず
逆白波の歌:斎藤茂吉の短歌
三才の幼が覚えたその言葉「とりあえず」とぞ真顔にて言う
詩における固有名詞・・・校歌の歌詞を考える
わが顔は今朝はいかんと思うまで悪しき夢見し昨夜をおもう
悲しき春の歌:若山牧水の短歌
三四郎が顔出しそうな洋食屋 針の止まりし時計もありて
釧路の海の歌:石川啄木の短歌
ナルシスの末裔という水仙を活ける器にガラスを選ぶ
沸騰せるケトルの笛の鳴る音を潮時として受話器を置きぬ
もの言えずうつむく人を思わしめダム湖の水が干上がっている
時間は確かに動いている・・神奈川県立多摩高等学校20期、32年ぶりの同窓会
夕焼空の歌:島木赤彦の短歌
神奈川県立多摩高等学校の3年間と僕の文芸
< グレゴリオ暦 > 最近の作品から
多摩高20期同窓会によせて作品10首
1960年生。「星座α」(選者)所属。日本ペンクラブ会員、現代歌人協会員。日本歌人クラブ会員。尾崎左永子に師事。「寺山修司論」で現代短歌評論賞候補作。角川短歌大賞候補作二回。神奈川県川崎生。
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