脳はいくつになっても成長する
加藤俊徳
20年間、1万人以上の人の脳の写真を分析した結果、いくつになっても脳は変わり続ける。
MRIに情報をやりとりする繊維が写し出される。脳は場所によって異なる働きをする脳番地という。脳は自分の人生体験と全く一致している。受験勉強が終わる二十歳前後では脳の作り込みはまだ半分、仕事や勉強でいくら使っても、「潜在能力細胞」がある。天才や百年ものあいだ長生きしても、潜在能力細胞は使い切れない。
1意図的に脳を育てる
陸上のトレーニングで頭でイメージして挑戦すると、体がその通りになる。「脳に秘密あり」十四歳の八月に知る。猛勉強の末 医学部合格する。 千葉の亀田病院に配属 世界で三台しかないMRIに出会う。脳の病巣を調べるだけでなく健康な脳番地を分析し始める。健康な人の脳も調べて人生に役立つ脳の活用法を模索し始めた。
ある女性の二十歳の時の脳画像は、十九歳の時と比較して。枝振りの面積がより広く、それぞれの枝先が太く形を変えている。十九歳は引きこもり、一年かけて克服したことが脳にはっきり表れている。脳は呑気にしていたのでは伸びない。ストレスが強すぎても弊害がある。逆境はそれまでの脳の使い方では対処しきれなくなって陥るもの。それまでの脳の使い方を変えなければ、逆境は乗り越えられない。
2成功者の脳の使い方を研究して生かす
脳が元気に働いている時、脳内で酸素がどのように使われているか。COIという光を使った人体に悪影響のない方法で脳を観察する原理や脳の中の酸素交換を表す方程式を世界に先駆けて発見し、特許を取得した。
これまで、脳の活性度は、脳内の血流を測って判断していた。このやり方には疑問がある。興奮したり、人前で上がったりしている人の脳がよく働いているとは思えない。将棋の棋士のように優れた頭脳をもつ人たちは、脳をこうふんさせたり、血圧を上げたりせずに、微量の酸素でも脳をつかいこなしている。世の中で成功者の脳を調べどのような脳の使われ方によって成功をなしとげたか、分析している。その人の人格や業績と、脳の状態を照らし合わせることによって、脳をいかに育てていくべきか研究している。「脳の学校」設立
3明確な目標があるから脳番地が活性化される
目標が定めにくい人は、尊敬する人物をイメージすること その人に追いつき、追い越そうとすれば、脳には容易に一つの方向が与えられる。
そしたら社会と係わる。社会で生きていくと否応なく様々な脳番地を使う。脳には定年がない、社会が定年を決めているだけ、会社に行くと脳番地が働き脳が鍛えられていた、やめると全く使わない。楽になったと思うのはわずかな期間、しばらくすると、得意だったことすらうまくできなくなる。放っておけば「惚け」早まる。
4枝振りの良い植物には良い花と実がなる
人には二つの食事あり、一つは喰う、もう一つは脳の食事、これは情報だ。HP一つ見てもいろいろある。情報とは、人間の活動を通じて得られる外からの様々な刺激や、人生体験だ。刺激は体を動かすことから得られる。まして、知的好奇心を保つとたくさん得られる。肉体は加齢と共に衰えるが、思考する能力、知識を得る力は年をとっても衰えず、逆に深まっていく。だから好奇心を旺盛にしてたくさんの情報を得るのだ。また、バケツをかざして、ここに情報を落としてくれと好奇心の窓口を広げると、ますます脳が活性化する。致知よく登場する渡部昇一先生、現在七十八歳、メモなしにどこでも、誰にでも、自由自在にお話しする。先生の脳は知識を習得する脳番地が非常に活性化しており、日々、旺盛な好奇心に基づいて大変よく勉強している。論議することも脳に多くの刺激がもたらされる。九十歳を過ぎた人で俳句を趣味に生きてきた。自分が作った俳句の出来栄えについて家族の皆さんとデス力ションをされている。俳句を創作することもいいが心許せる他者と交流して、刺激を得ることもいい。
社会では肩書きを通して接して人もいる。肩書きがとれる定年後は、人を惹き付ける人間的な魅力が必要になる。年齢や性別、病気のあるなしにかかわらず、誰もが自分の脳を生涯にわたって育てることが可能だ。人間は脳内の枝振りを育てる一生を送っている。枝振りの良い脳には良い花が咲き、実が付く。どうせ一生、積極的に挑戦して面白い人生にしましょう。
「脳の学校」代表取締役 医師・医学博士
加藤俊徳先生(昭和三十六年 新潟県生まれ)
文責 高橋潔
加藤俊徳
20年間、1万人以上の人の脳の写真を分析した結果、いくつになっても脳は変わり続ける。
MRIに情報をやりとりする繊維が写し出される。脳は場所によって異なる働きをする脳番地という。脳は自分の人生体験と全く一致している。受験勉強が終わる二十歳前後では脳の作り込みはまだ半分、仕事や勉強でいくら使っても、「潜在能力細胞」がある。天才や百年ものあいだ長生きしても、潜在能力細胞は使い切れない。
1意図的に脳を育てる
陸上のトレーニングで頭でイメージして挑戦すると、体がその通りになる。「脳に秘密あり」十四歳の八月に知る。猛勉強の末 医学部合格する。 千葉の亀田病院に配属 世界で三台しかないMRIに出会う。脳の病巣を調べるだけでなく健康な脳番地を分析し始める。健康な人の脳も調べて人生に役立つ脳の活用法を模索し始めた。
ある女性の二十歳の時の脳画像は、十九歳の時と比較して。枝振りの面積がより広く、それぞれの枝先が太く形を変えている。十九歳は引きこもり、一年かけて克服したことが脳にはっきり表れている。脳は呑気にしていたのでは伸びない。ストレスが強すぎても弊害がある。逆境はそれまでの脳の使い方では対処しきれなくなって陥るもの。それまでの脳の使い方を変えなければ、逆境は乗り越えられない。
2成功者の脳の使い方を研究して生かす
脳が元気に働いている時、脳内で酸素がどのように使われているか。COIという光を使った人体に悪影響のない方法で脳を観察する原理や脳の中の酸素交換を表す方程式を世界に先駆けて発見し、特許を取得した。
これまで、脳の活性度は、脳内の血流を測って判断していた。このやり方には疑問がある。興奮したり、人前で上がったりしている人の脳がよく働いているとは思えない。将棋の棋士のように優れた頭脳をもつ人たちは、脳をこうふんさせたり、血圧を上げたりせずに、微量の酸素でも脳をつかいこなしている。世の中で成功者の脳を調べどのような脳の使われ方によって成功をなしとげたか、分析している。その人の人格や業績と、脳の状態を照らし合わせることによって、脳をいかに育てていくべきか研究している。「脳の学校」設立
3明確な目標があるから脳番地が活性化される
目標が定めにくい人は、尊敬する人物をイメージすること その人に追いつき、追い越そうとすれば、脳には容易に一つの方向が与えられる。
そしたら社会と係わる。社会で生きていくと否応なく様々な脳番地を使う。脳には定年がない、社会が定年を決めているだけ、会社に行くと脳番地が働き脳が鍛えられていた、やめると全く使わない。楽になったと思うのはわずかな期間、しばらくすると、得意だったことすらうまくできなくなる。放っておけば「惚け」早まる。
4枝振りの良い植物には良い花と実がなる
人には二つの食事あり、一つは喰う、もう一つは脳の食事、これは情報だ。HP一つ見てもいろいろある。情報とは、人間の活動を通じて得られる外からの様々な刺激や、人生体験だ。刺激は体を動かすことから得られる。まして、知的好奇心を保つとたくさん得られる。肉体は加齢と共に衰えるが、思考する能力、知識を得る力は年をとっても衰えず、逆に深まっていく。だから好奇心を旺盛にしてたくさんの情報を得るのだ。また、バケツをかざして、ここに情報を落としてくれと好奇心の窓口を広げると、ますます脳が活性化する。致知よく登場する渡部昇一先生、現在七十八歳、メモなしにどこでも、誰にでも、自由自在にお話しする。先生の脳は知識を習得する脳番地が非常に活性化しており、日々、旺盛な好奇心に基づいて大変よく勉強している。論議することも脳に多くの刺激がもたらされる。九十歳を過ぎた人で俳句を趣味に生きてきた。自分が作った俳句の出来栄えについて家族の皆さんとデス力ションをされている。俳句を創作することもいいが心許せる他者と交流して、刺激を得ることもいい。
社会では肩書きを通して接して人もいる。肩書きがとれる定年後は、人を惹き付ける人間的な魅力が必要になる。年齢や性別、病気のあるなしにかかわらず、誰もが自分の脳を生涯にわたって育てることが可能だ。人間は脳内の枝振りを育てる一生を送っている。枝振りの良い脳には良い花が咲き、実が付く。どうせ一生、積極的に挑戦して面白い人生にしましょう。
「脳の学校」代表取締役 医師・医学博士
加藤俊徳先生(昭和三十六年 新潟県生まれ)
文責 高橋潔