天川貴之 理念哲学講義録 哲学的エセー

無常から絶対無にいたる哲学の実相を平易なことばで綴り、人生に即した叡智のあり方を解きあかす。

6-1「厭世観と楽天観について」天川貴之

2018年06月09日 | 哲学(本文)
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理念哲学講義録~哲学的エセー~天川貴之
第六章 厭世観と楽天観について


第一節 厭世観と楽天観について

厭世観と楽天観について論じてゆきたい。
これは、人生の本質、世界の本質を、
根本的にいかに洞察するかという点において、
異なった観方が生じてくるというものである。
厭世観においては、人生の暗い面、
世界の暗い面が強調されて洞察されているし、
楽天観においては、人生の明るい面、
世界の明るい面が強調されて洞察されているといえよう。
実際の人生においても、世界においても、
明るい面と暗い面の両方があるといえるが、
どちらの方がより本質的であるかということが、
哲学上の課題となっているのである。
そして、人生の根底にあるもの、
世界の根底にあるものの洞察が、
その背景にあるといってよい。


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