セブンティーンクライシス

今バスに乗ってる。
うんこ漏れそう。
自分が下車するバス停は17個先。
バスが揺れるたびにお腹がかき回される感じがする。
バスの前すごく渋滞。
あ、便意きた。
もう「このバスは急行です」って言ってバス停飛ばしちゃえよ。
ああ、もうダメ。
前の席に座っている女子高生の後ろで脱糞してしまいそうだ。
それはそれでいい・・・かも。
いやいや、そんなことをしたら私の人生が終わる。
どこかでトイレ借りたい。
パチンコ屋が見えた。
見えたと同時にピンポン押した。
バス停からパチンコ屋に歩く途中に我慢できずに、立ち止まる。
耐える。
耐える。
耐え・・・・。
歩き出す。
自動ドアが開く。
目の前にトイレのマーク。
トイレに入る。
ズボンを脱ぎながら開いている個室を探す。
何と、４室中３室は人が入ってて、奇跡的に１室開いていたのです。
私が入って用を足して。
しばらく放心。
放心・・・。
「ガチャガチャ」誰かが私の入っている個室のドアを開けようとしている。
「あきらめろ」とつぶやいたような気がする。
遠ざかる足音。
放心。
しばらくしてトイレから出た。
そこで思った。
ここに来るまでトイレを借りれる所はいくつかあった。
自衛隊の駐屯地（いや、そこは無理だろう）
サンリブ
イオン
しかし、パチンコ屋で衝動的にバスを降りたのは、パチンコの神様がうんこの神様と協力して「ここでパチンコをすれば儲かるよ」というメッセージなのか。
そう思って、空いてるパチンコ代に座る。
え？ここからどうしたらいいの？
考えた。
どうしたらいいか考えた。
パチンコのしかたがわからず、パチンコ屋を後にした。