政治、日常なんでもチャンプルー

大嫌いな吉田松陰

今日は旧暦で10月27日、吉田松陰がアメリカに密航した罪で処刑された日です。

吉田松陰と言えば松下村塾を開いた人で、松下村塾で松陰は自分のことを「僕」と呼び、塾生に対しては「きみ」または「○○くん」と呼んだ。これによって、「僕」「君」という単語が広まりました。
これらの中で二人称代名詞の「きみ」は別にいいけど、「僕」や「○○くん」には悩まされます。「私」と「○○さん」は男女とも(に対してでも)使えるニュートラルな言葉である一方で、「僕」、「○○くん」と区別して女性が(に対して)使われることもあるというのが悩みどころです。なので、「僕」「君」という言葉を盛んに使って広めた吉田松陰は

大っ嫌い!



「僕」とは「しもべ」のことであり、あまり好きな言葉ではありません。子供や学生が「僕」というのは仕方ないとして、大人でも「僕」と言う人が普通にいるので、このブログなど書き言葉では「私」という一人称を使ってるけど、話し言葉では「私」を使いたくても使いづらいと感じることがしばしばあります。

あと、年上には男女ともさん付けなのに、学校でクラスメイトを呼ぶときなどに女子を「○○さん」、男子を「○○君」と呼び分けるということに私は疑問を感じます。
しかし近年、変わってきてるような感じもします。琉球新報の小中高生を対象にした投稿欄「僕の主張、私の意見」では、男子生徒の名前をさん付けで書く人が多い。最近、私が浦添運動公園に行った時、高校のイベントをやっていて「○○さん」と男子生徒と思しき名前を呼ぶ放送が聞こえました。素晴らしいことだと思います。10年後や20年後ともなれば、「くん/さん」で男女を区別するのは時代遅れだと言えるような世の中になってほしいと思います。

ユーチューブでこんな投稿を見つけました

民主党が吉田松陰を冒涜!
物議をかもしたようですが、私は松陰を冒涜した民主党の方に賛同します。

吉田松陰の「功罪」の「罪」の部分はまだあります。彼は朝鮮半島の征服を主張(征韓論)した人の一人です。その後本当に朝鮮を征服して日本の植民地にしてしまい、35年間朝鮮の人々は国を奪われ、虐げられていました。
何気なく「僕」や「○○君」という言葉を使っているあなた!吉田松陰が征韓論を唱え、その後朝鮮はどうなったかということを一度想像してみてください。後ろめたい感じはしませんか?

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コメント一覧

すぐる
http://yaplog.jp/u-sugu/
ジゼル文珍さん、コメントありがとうございます。
私は言語学が得意分野で、言葉について(語源など)を調べるのは楽しいですし、場合によっては言葉のことで悩むこともあります。

吉田松陰を含め幕末の志士たちの間では漢学が盛んだったようで、「僕」や「君」という言葉も中国に倣ったと言われています。「僕」は昔中国でも一人称として使っていたようですが、これは古語で、今の中国語では「我(ウォー)」しかなくなっています。「○○さん」と呼ぶときは「先生(シエンション)」(Mr.)、「太太(タイタイ)」(Mrs.)、「小姐(シアオジエ)」(Miss)と、英語と同じように男性か女性かによってはっきり使い分けるので、悩むことはありません。中国語でもいわゆる学兄の名前に付ける敬称として「君」もありますが、日本語と違って日常語ではありません。吉田松陰が「僕」「君」を松下村塾で使って広まって、日本語では日常語になってしまったことにちょっと恨みを感じます。

だから、今の日本語と中国語を比べたら、むしろ中国語の方がうらやましいです。
ジゼル文珍
お邪魔します。なるほどそういう考え方もあるのか、と思いました。2人称でそこまで色んな考えを持っておられるなんて、すぐるさんは思慮深い方なのですね。

残念ながら大多数にとっては一人称、二人称は「ただの言葉」でしょうね。私は日本語の「わたし」「私」「僕」「オレ」「うち」と、たくさんある呼び方がとても好きだったりします。私事ですが(;^ω^) you と I しかない英語はさみしいなぁ…と。

吉田松陰についてちょっと調べてみようと思いました。
それでは失礼します~
すぐる
かっちんさんへ

あけましておめでとうございます。

新年早々、かっちんさんのブログの松陰神社に関する記事で松陰先生を批判するコメントを書いた私は罰あたりかもしれませんが、歴史上の人物に対する意見として受け取って下さい。

現代には即さないけど、当時には普通だった。その通りだと思います。だからこそ、吉田松陰や松下村塾に批判的な立場に立ち、その影響から脱却しようとするのは良いことだと思います。

特に、「僕」や「○○君」という男性に特徴的な言葉を広めたので、メンズリブを推進される方には松陰を嫌いになることをお勧めしたいです。

あと、私は天皇制にも反対です。世襲制というのは現代に即さないと思います。去年は美智子さまがくも膜下出血になりましたね。原因は激しい公務による疲労のようです。これもたらればの話、美智子さまが皇族ではなかったら、今頃くも膜下出血にはなってなかったかもしれません。彼女はもと民間人だが、これを生まれながらの皇族に置き換えて考えると、気の毒で心が痛くなります。

2011年は卯年で、飛躍の年ですね。「○○君」や天皇制のことも含めて、世の中に存在する矛盾が解決に向かう革命の年となることを願っています。
かっちん
すぐるさんへ

私は、すぐるさんの考えを否定はしませんが、

“僕”や“〇〇君”、はたまた“征韓論”という考えに

反対はしません。

なぜなら、その思考が生まれた時代に自分が

生きていなかったからです。

今の時代には、その考えは即さないとは思いますが、その当時は

君主制があり、戦争ありきの時代では領土を広げる事が

当たり前だった訳です。

たらればになりますが、征韓論がなければ逆に中国や朝鮮に

征日論が生まれ、侵略されていた可能性もある訳です。

そういう時代の論説を現代の定規で計るのは、

個人的に?と思います。

征韓論など歴史を遡ればいくらでも実行した人はいますよね。

また、“君”という言葉を最初に位置づけした天皇制などから

異論を唱えていただけると、距離が縮まるかな?と。。。
すぐる
http://yaplog.jp/u-sugu/
こちらで報告のコメントしていただきありがとうございます。         
ペケポンなぞかけ、いつも楽しみに見ています。でも先週の「こがいしゃになるでしょう」って浮かびましたけど、医者の子が医者になると決め付けるのはかわいそうだなと思って、心が痛くなって、当てたことを素直に喜べませんでした。
タカトシ
http://ameblo.jp/takatoshidyo/
はじめまして
記事に関係なくて
すいません

問題の作成はたぶん
春風亭小朝さん
ただブログには
コメントできない

問題に出演している
春風亭小朝さんの
弟子の
五明樓玉の輔さん
http://lascaux.sakura.ne.jp/tenugui/
そのブログに
コメントして
みたらどうでしょうか?
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