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地政学における「東西」「南北」

昨日の『池上彰のニュースそうだったのか!!』でも触れていた「西側諸国と東側諸国」や「南北問題」といった、「東と西」、「北と南」という方角を使った地政学に関する用語について解説します。

「西側諸国」と「東側諸国」は冷戦時代にできた用語で、(ヨーロッパでは「鉄のカーテン」を境に西側が自由主義圏、東側が共産主義圏と分かれていたため)資本主義・自由主義陣営を「西側諸国」、社会主義・共産主義陣営を「東側諸国」と呼んだ。冷戦終結後も共産党の一党独裁体制が続いている国や、強権体制の国もあり、民主主義国との違いを鮮明にしている。現在も民主主義、人権の尊重といった価値観を享有する国を指して「西側諸国」、専制主義の国を指して「東側諸国」という用語が用いられる。

「東と西」といえば古くから「東洋」と「西洋」、「洋の東西」という言葉がある。
「西洋」はヨーロッパとアメリカ(「欧米」とほぼ同じ)。ロシアはヨーロッパとアジアにまたがるが、西洋に含まれる。オセアニアのオーストラリアとニュージーランドも西洋に含むこともある。
「東洋」は広義にはトルコより東のアジアの国々。狭義にはインドより東のアジアの国々。

西洋では聖書における「エデンの東」(放浪生活を送る貧しい人が住む場所)から、「東=貧しい世界、遅れた世界」というイメージがあった。

一方、「北と南」は、先進国が北側に多く発展途上国が南側に多いことから、先進国と発展途上国のさまざまな格差の問題を「南北問題」と呼ぶ。
最近では発展途上国同士がグローバルに結束し、発展のために協力関係を構築する動きがあり、「グローバル・サウス」という言葉も使われる。グローバル・サウスの国々は経済面でロシアに頼っているため、ロシアがウクライナに侵攻している中でもロシアとうまくやっていきたいという姿勢が強い。西側諸国がしているようなロシアへの経済制裁に参加するわけにはいかず、ロシアを非難する決議には反対または棄権することが多い。グローバル・サウスはおおむね冷戦時代に「第三世界」と呼ばれた「西側」にも「東側」にも属さなかった国々である。冷戦終結後は「発展途上国」と同じ意味で「第三世界」という言葉が使われることもあった。
英語では「グローバル・サウス(地球の南側)」とそれに対する「グローバル・ノース」(地球の北側)」という言葉は南北問題における「南」、「北」を指す言葉として以前から使われていた。
ロシアは発展途上国だが南北問題では北に分類されることが多いらしい。ソ連時代、経済や人権の面でこそ先進国とは言えないが宇宙開発など科学技術が発達していたからだろう。

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