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ウルグアイ、ブラジル国境の地名から見る言語事情と歴史

ウルグアイのブラジルとの国境付近にリオ・ブランコ(Río Branco)という町があるのを、最近地図で偶然見て知った。「白い川」という意味で、「白い」はスペイン語ではblanco、ポルトガル語ではbrancoだが、ウルグアイはスペイン語圏でありながら、なぜか「Río Blanco」ではなく「Río Branco」だ。
一方、ブラジル側にはウルグアイアナ(Uruguaiana)というウルグアイとの国境に接した都市がある。
これらの二つの地名を言語の境界線という点で考えてみると興味深い。

ウルグアイはかつてスペインとポルトガルの両国から入植があり、係争地となっていたが、のちにスペインの植民地に落ち着き、バンダ・オリエンタルと呼ばれる地域(現在のウルグアイに加え、現在のブラジルの一部まで伸びていた)を構成した。その後、ブラジル領を経て、独立。ブラジル領時代も主要言語はスペイン語だった。

ブラジルは南米で唯一ポルトガル語が公用語の国。現在のブラジル西部の一部はかつてコロンビア、ペルー、ボリビアなどスペイン系の国の国土の範囲だった。現在、ブラジル人の約1割はスペイン系とも言われている。

さて、話は元に戻って、ウルグアイとブラジルの国境付近は方言連続帯になっていて、ポルトゥニョールと呼ばれるポルトガル語とスペイン語が混ざった方言も話される。

#朝にいいアサイー

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